ホ安息香酸エステルナトリウム(デキサメタゾンとして0.05%)点眼液
(禁忌)
2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)
8.1.連用により、数週後から眼内圧亢進、緑内障があらわれることがあるので、定期的に眼内圧検査を実施すること〔11.1.1参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.角膜上皮剥離又は角膜潰瘍のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(症状が増悪するおそれがあり、また、角膜穿孔を生ずるおそれがある)〔11.1.3参照〕。
9.1.2.ウイルス性結膜疾患・ウイルス性角膜疾患、結核性眼疾患、真菌性眼疾患又は化膿性眼疾患のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(症状が増悪するおそれがあり、また、角膜穿孔を生ずるおそれがある)〔11.1.3参照〕。(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。長期・頻回投与を避けること。(小児等)
特に2歳未満の場合には、慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)
一般に生理機能が低下している。(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意患者に対し次の点に注意するよう指導すること。
・薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。・患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。
・他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。・遮光して保存すること。
(取扱い上の注意)外箱開封後は遮光して保存すること。
(保管上の注意)室温保存。
D・E・X点眼液0.1%「ニットー」 | くすりのしおり : 患者向け情報
18.1作用機序
デキサメタゾンは合成副腎皮質ホルモンで、天然の糖質コルチコイドと同じ機序により抗炎症作用を発現する。糖質コルチコイドは受容体に結合して特定の遺伝子の転写を開始あるいは阻害する。その結果、起炎物質の生合成抑制と炎症細胞の遊走抑制により抗炎症作用を現すと考えられる。18.2抗炎症作用
・デキサメタゾンの抗炎症作用の強さはヒドロコルチゾンの25倍、プレドニゾロンの6倍で、ベタメタゾンとは同程度とされている。・ウサギの硝子体に抗原(10%牛血清アルブミン0.1mL)を投与することによって惹起したブドウ膜炎に対して0.075%デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム(デキサメタゾンとして0.05%)点眼液を1日1~2回、各2滴点眼して抗炎症効果についてDraize法を参考とした採点基準を用いて検討した。その結果、デキサメタゾン含有点眼液は抗炎症作用を示した。
18.3抗アレルギー作用抗血清0.05mLを結膜内注射して感作させたラットに、抗原として20%卵白アルブミン溶液10μLを点眼することによって惹起した受身アナフィラキシーに対するデキサメタゾンの抑制効果を検討した。0.1%デキサメタゾンを抗原点眼前1、2、3、4、5時間の計5回点眼したときの抑制率は57.1%であった。
18.4生物学的同等性試験18.4.1抗炎症作用
起炎剤として牛血清アルブミン(BSA)を用いた誘発ブドウ膜炎モデル(ウサギ)およびトウガラシチンキを用いた外眼部急性炎症モデルにおいて、抗炎症作用を本剤0.02%、0.1%とサンテゾーン点眼液0.02%、0.1%及び本剤0.05%とビジュアリン点眼液0.05%の比較を行ったところそれぞれの試験において有意な差は認められず、生物学的同等性が確認された。18.4.2房水中蛋白増加抑制作用
起炎剤としてBSAを用いた誘発ブドウ膜炎モデル(ウサギ)において、房水中蛋白増加に対する抑制作用について、本剤0.02%、0.1%とサンテゾーン点眼液0.02%、0.1%及び本剤0.05%とビジュアリン点眼液0.05%の比較を行った。それぞれの試験において両剤とも前房水中蛋白濃度増加を抑制し、前房水中蛋白増加抑制作用に有意な差は認められず、生物学的同等性が確認された。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用11.1.1.緑内障(頻度不明):連用により、数週後から眼内圧亢進、緑内障があらわれることがある〔8.1参照〕。
11.1.2.角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症(いずれも頻度不明):角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症等を誘発することがある。11.1.3.穿孔(頻度不明):角膜ヘルペス、角膜潰瘍又は角膜外傷等に投与した場合には角膜穿孔を生ずることがある〔9.1.1、9.1.2参照〕。
11.1.4.後嚢下白内障(頻度不明):長期投与により、後嚢下白内障があらわれることがある。11.2.その他の副作用
1).眼:(頻度不明)眼刺激。2).下垂体・副腎皮質系機能(長期連用した場合):(頻度不明)下垂体・副腎皮質系機能抑制。
3).その他:(頻度不明)創傷治癒遅延。
17.9円 (0.02%1mL) ; サンテゾーン点眼液(0.1%)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用11.1.1.緑内障(頻度不明):連用により、数週後から眼内圧亢進、緑内障があらわれることがある〔8.1参照〕。
11.1.2.角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症(いずれも頻度不明):角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症等を誘発することがある。11.1.3.穿孔(頻度不明):角膜ヘルペス、角膜潰瘍又は角膜外傷等に投与した場合には角膜穿孔を生ずることがある〔9.1.1、9.1.2参照〕。
11.1.4.後嚢下白内障(頻度不明):長期投与により、後嚢下白内障があらわれることがある。11.2.その他の副作用
1).眼:(頻度不明)眼刺激。2).下垂体・副腎皮質系機能(長期連用した場合):(頻度不明)下垂体・副腎皮質系機能抑制。
3).その他:(頻度不明)創傷治癒遅延。
18.1作用機序
デキサメタゾンは合成副腎皮質ホルモンで、天然の糖質コルチコイドと同じ機序により抗炎症作用を発現する。糖質コルチコイドは受容体に結合して特定の遺伝子の転写を開始あるいは阻害する。その結果、起炎物質の生合成抑制と炎症細胞の遊走抑制により抗炎症作用を現すと考えられる。18.2抗炎症作用
・デキサメタゾンの抗炎症作用の強さはヒドロコルチゾンの25倍、プレドニゾロンの6倍で、ベタメタゾンとは同程度とされている。・ウサギの硝子体に抗原(10%牛血清アルブミン0.1mL)を投与することによって惹起したブドウ膜炎に対して0.075%、及び0.15%デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム(デキサメタゾンとして0.05%、及び0.1%)点眼液を1日1~2回、各2滴点眼して抗炎症効果についてDraize法を参考とした採点基準を用いて検討した。その結果、デキサメタゾン含有点眼液は抗炎症作用を示した。
18.3抗アレルギー作用抗血清0.05mLを結膜内注射して感作させたラットに、抗原として20%卵白アルブミン溶液10μLを点眼することによって惹起した受身アナフィラキシーに対するデキサメタゾンの抑制効果を検討した。0.1%デキサメタゾンを抗原点眼前1、2、3、4、5時間の計5回点眼したときの抑制率は57.1%であった。
36.7円 (0.1%1mL) ; D・E・X点眼液0.1%「ニットー」
17.1有効性及び安全性に関する試験
〈サンテゾーン点眼液(0.02%)〉17.1.1国内臨床試験
各種眼疾患患者175例に使用した結果、有効率(「有効」以上)は71.4%(125/175例)であった。--------------------------表開始--------------------------
疾患名有効率(%)眼瞼疾患100.0(8/8)
結膜疾患81.9(59/72)角膜疾患67.2(39/58)
強膜疾患69.2(9/13)ブドウ膜炎53.8(7/13)
術後炎症12.5(1/8)その他66.7(2/3)
合計71.4(125/175)--------------------------表終了--------------------------
〈サンテゾーン点眼液(0.1%)〉17.1.2国内臨床試験
各種眼疾患患者290例に使用した結果、有効率(「有効」以上)は86.9%(252/290例)であった。--------------------------表開始--------------------------
疾患名有効率(%)眼瞼疾患82.4(14/17)
結膜疾患87.7(64/73)角膜疾患93.5(72/77)
強膜疾患80.0(20/25)ブドウ膜炎78.5(51/65)
術後炎症89.5(17/19)その他100.0(14/14)
合計86.9(252/290)--------------------------表終了--------------------------
(禁忌)
2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)
8.1.連用により、数週後から眼内圧亢進、緑内障があらわれることがあるので、定期的に眼内圧検査を実施すること〔11.1.1参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.角膜上皮剥離又は角膜潰瘍のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(症状が増悪するおそれがあり、また、角膜穿孔を生ずるおそれがある)〔11.1.3参照〕。
9.1.2.ウイルス性結膜疾患・ウイルス性角膜疾患、結核性眼疾患、真菌性眼疾患又は化膿性眼疾患のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(症状が増悪するおそれがあり、また、角膜穿孔を生ずるおそれがある)〔11.1.3参照〕。(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。長期・頻回投与を避けること。(小児等)
特に2歳未満の場合には、慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)
一般に生理機能が低下している。(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意患者に対し次の点に注意するよう指導すること。
・薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。・患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。
・他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。・遮光して保存すること。
(取扱い上の注意)外箱開封後は遮光して保存すること。
(保管上の注意)室温保存。
0.02%1mL:18円/mL ; サンテゾーン点眼液(0.1%)
ステロイド点眼薬は、結膜、角膜、虹彩など眼球の前方に位置する前眼部の炎症(アレルギー性結膜炎、春季カタル、虹彩炎等)に使用される。しかし、内服薬や外用薬(軟膏・クリーム等)のような効力比や抗炎症作用の強さによるランク分類はない。臨床の現場においては、炎症の重症度に応じて経験則的に使い分けている(表)。