パワートゥスリープPM、メラトニン6mg、液体ソフトジェル60粒


メラトニンは、脳の松果体という部位から夜間(午後9時ころから午前9時ころの間に午前2−3時頃をピークとして)分泌される神経ホルモンで、ヒトでは睡眠を安定させたり、生体時計の調整を行ったりする作用をもっています。日本では販売が許可されていせんが、アメリカなどでは、サプリメントとして販売されており、スーパーマーケットのサプリメントコーナーにもおいてあります。以前は、動物から抽出したものものが多かったようですが、最近は植物からの抽出したものも多く出回っています。冒頭の写真の容器のラベルの右下にもVEGETARIANとの記載があります。


いて,8製品のメラトニンサプリメントについて品質評価を行った. 含量は,メラトニンサプリメントについて,メラトニン約 6 mg に

日本では、販売されていないメラトニンですが、睡眠や生体リズムへの効果は科学確認されています。メラトニンは体内のメラトニン受容体という部位に対して働きます。メラトニン受容体には、メラトニン1, 2, 3 (MT1, 2, 3)受容体の3種類があります。MT1と、機能は良くわかっていませんがMT3(文献1)がメラトニンの抗腫瘍作用に関係している可能性があるとも考えられています。また、MT3はメラトニンだけが作用するわけではないという報告もあります(文献2)。

MT1とMT2に対する作用が、睡眠に関連したものです。MT1とMT2の働きは、必ずしも十分に解明されているとは言えません。しかし、メラトニンの睡眠に対する影響は、大きく分けると2つあります。

健康成人にメラトニン 6mg 注)の経口投与の 1 時間前、1 時間後及び 3 時間後にカフェイン 200mg を経口投与し

MT1には、1,2両方の働きがあるようです。また、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がありますが、MT1はレム睡眠に対する、MT2はノンレム睡眠に対する影響があるようです(文献3:図も)。これらの作用を利用して、メラトニンを不眠症治療、睡眠の改善にもちいることが行われます。

メラトニンは、睡眠サイクルを調節することに加えて、抗酸化作用や抗炎症作用を有しており、アスリートの間では古くからサプリメントとして使用されてきている。また運動がメラトニンの分泌に影響を与える可能性もある。メラトニンに関して多くの研究結果が報告されてきたが、身体活動との関係についての包括的なレビューはまだ行われていない。

および4時間(9例)にメラトニン 6mgを内服した。 メラトニン内服群およびメラ

適切な睡眠と回復は、アスリートのパフォーマンス向上に不可欠。アスリートの多くが睡眠サプリメントを使用していることが報告されている。メラトニンもその一つだが、メラトニンには睡眠改善に加え、抗酸化作用により筋肉を保護するように働く可能性がある。

一方で、メラトニンには上記の2番めの効果として、体内時計をずらす作用もあります。例えば、夕方4時5時ころに少量(0.5mgから1mg)を服用すると、服用直後に眠気が出るのではなく、通常の眠くなる時間が早くなるという効果を用います。これによって、寝付きの悪い人の寝付きが良くなるということもあります。(寝付きの悪さは、必ずしも睡眠時間帯だけの問題ではありませんので、必ず効果があるわけでもありません。)このような利用法は、体質的には夜型人間だが、早く床に入る習慣がある人などには、より効果が高いと思います。(関連項目: 朝型夜型質問紙とは?)また、この効果をつかって、時差ボケ(ジェットラグ症候群)を軽減させることも行われています。

医療用医薬品 : メラトベル (メラトベル顆粒小児用0.2%)

高強度の急性運動は酸化ストレスを増大させ、筋肉の炎症と組織のダメージを引き起こす。また、持久系アスリートは高いトレーニング負荷のために、睡眠の質が低下することが多い。そのような激しいトレーニングもまた、メラトニン分泌レベルを低下させることが報告されている。

前述しましたようにメラトニンは、日本では販売されていません。しかし、日本で認可されていない医薬品でも、医師が厚生局を通じて厚生労働省から薬監証明を取得して合法的に輸入し、日本国内で処方薬として治療に使うことが可能は制度があります(文献4)。メラトニンはアメリカではサプリメントとして使われていますが、日本では神経ホルモン剤として医薬品の扱いになります。


[PDF] 項 内 容 名称 メラトニン、松果体ホルモン [英]Melatonin [学名]

すなおクリニックでも、上記の制度を用いてメラトニンを処方することを考えています。その中で、どの製品が良いのかということを調べていくうちに、昨年アメリカの臨床睡眠医学会の学術誌(Journal of Clinical Sleep Medicine)に掲載されている論文に出会いました。この論文の要旨の抄録の結論の部分を以下に示します。

メラトニンの生物学的特性及びメラトニン受容体作動薬の安全性情報に基づき ..

ヒトの運動誘発性酸化ストレスに対するメラトニン摂取の効果を検討した研究が複数報告されている。それらはメラトニン摂取のタイミングが異なる。エクササイズの前に摂取した研究が7件、就寝前の摂取が4件あり、その用量、運動の種類・強度・期間・実施時間・トレーニングレベルも異なる。

メラトニンの in vitroにおけるヒト血清蛋白結合率は、メラトニン ..

●メラトニンの過剰症と欠乏症
睡眠に関わるホルモンのため、メラトニンが過剰にありすぎても不足しても生活リズムが崩れる可能性があります。
また、卵巣機能の異常や排卵抑制、子宮収縮抑制などのホルモンに作用する可能性があり、妊娠中や妊娠を望む方が高濃度のメラトニンを摂取すると発達障害のリスクが増えてしまう恐れがあります。

帝王切開は午後1時から2時の間に行い、患者の同意のもとに児娩出前2時間 (13例)、

●メラトニンの生成
通常、メラトニンは松果体にてトリプトファンからセロトニンを経て体内合成されます。このため、まずはトリプトファンを多く含む食材から摂取する必要があります。
メラトニンが生成される量は光量にも関係するため、普段の生活から朝に太陽の光を浴び、夜間は就寝前や就寝時には周囲をできるだけ暗く保ち、一日のリズムをつくる必要があります。日光を浴びるのが難しい場合は、照明などの人工的な光を上手に工夫することで、メラトニンの生成をスムーズにすることが可能です。

メラトニン を 増加 させ 睡眠 の質の向上に 快眠 サプリメント ラフマ葉 ..

カフェインや喫煙については、お子さんでの使用は想定されていませんが、メラトニンサプリを服用されている方には参考になるかと思います。

メラトニンってサプリを飲んでるわけです。その詳細については ..

このエントリーのアクセス数が上がっているため、なぜか分からなかったが、おそらく日本で医薬品としてメラトニンが発売されたためであろうと気づいた。ノーベルファーマ株式会社から小児向けに、メラトニン顆粒が発売されている。商品名は「メラトベル」。まだ、成人への適応はないが、メラトニンが処方できるようになれば、良いことも多いので期待したい。

メラトニン Pharmaceutical Secondary Standard

(今回調べた31製品の)メラトニン製品のうち71%の製品が、ラベルに示されている含有量の10%以内の値を満たしていなかった。更に26%の製品には、セロトニンが含有されていた。(メラトニンはセロトニンから体内で作られ、セロトニンを過剰に服用すると健康被害が出る可能性がある。)臨床医師も患者も、睡眠障害に用いるサプリメントに対する品質について、信頼をおけるということが大切なことである。これを達成するためには、製品を製造する会社は、メラトニンサプリメントの製造において、ラベルに示した含有量の正確性だけでなく、セロトニンのような物質が混入しないということもにより製品管理を厳重に行うことが要求される。

メラトベルの副作用としては、

また、16名の若い男性サッカー選手に対し、その半数に運動30分前に6mgのメラトニンを摂取させ、135bpmの急性運動後、対照群に比較しマロンジアルデヒドに群間差が認められた。非活動的な20名の女性を、トレーニングのみを行う群とトレーニングに加えメラトニン3mg/日を摂取する群に分け、最大心拍数に対し60~80%の強度で15~45分のトレーニングを8週間続けた研究では、運動後のマロンジアルデヒドの上昇がメラトニン摂取を加えた群で抑制されていた。

メラトベル承認時での副作用頻度は、

●メラトニンを摂取する際の注意点
まれにメラトニンを口径摂取した際にアレルギー性皮膚反応が起こったという報告があります。
多量に摂取をすると、疲労感や睡眠・覚醒のリズムが崩れる可能性があります。
摂取する時間帯により、日中に眠気を引き起こす場合があるので、服用後に車の運転などを控えている場合は注意が必要です。

メラトベルの副作用としては、

論文を読むと、メラトニンの含有量は、ラベルに示された数字より、83%も低いもの(5分の1以下)から、478%(5倍近い)も多いものまで様々であったと書かれています。残念ながら、この論文には会社名は書かれておらず、どこの製品が良いものなのかはわかりません。

それぞれの副作用について、詳しくみていきましょう。

一方で、10名の長距離自転車競技選手(25.0±4.0歳)に対し、トライアルの15分前に5mgのメラトニンまたはプラセボを摂取させ、32.2kmのタイムトライアルで比較した結果、パフォーマンスに有意差は認められなかったとする結果も存在した。

メラトベルの承認時の副作用報告では、

●睡眠を促す効果
体内のメラトニンの生成は暗いと刺激され、明るいと抑制されます。このメラトニン制御は網膜錐体ではなく、網膜悍状体で起こっており、光に対する反応は完全に視機能を失っている場合を除いて、視覚障害者の方でもみられます。
このことから、メラトニンは睡眠・覚醒のリズムを整える作用があるため、生活リズムを保った上で就寝の30分〜60分前に服用すると効果があるとされています。
睡眠のみならず、体内時計を正常に整える効果もあるので、崩れた体内時計をリセットし、質の良い睡眠を手に入れるためにも有効だと考えられます。【1】【2】

となっています。メラトベルの中では最も多い副作用になります。

レビューの結論としては、「報告されている研究は全体的に運動プロトコルのバリエーションが大きく、またサンプルサイズが小さく、評価している酸化ストレスマーカーが異なる」といった解釈の限界点を挙げて、結果に一貫性が欠くことを述べている。そのうえで、「今後の研究では、さまざまなカテゴリーの競技にわたるより多くのアスリートを対象に、メラトニン摂取の安全な投与量・方法を検討する必要がある」とまとめられている。

メラトベルは血管に対する作用が認められており、

それではメラトベルで副作用が認められた場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。