販売名, 配合量, 服用感(調製後30分間), 服用感(調整14日間), 安定性の変化(著しい変化が認められない期間)
ミヤBMは腸内で増殖することによって効果を発揮する薬です。腸内細菌は生き物であるため、体内で増えるのには時間がかかります。整腸効果を発揮し始めるのは内服してからおよそ5時間後からで、効果の持続時間は1〜2日間といわれています。ただし作用時間には個人差がある点と、用法・用量を守って服用しないと十分な効果が発揮されない可能性がある点はご了承ください。
商品情報 腸内菌叢の異常による諸症状の改善。 通常、成人1日3~6錠を3回に分割経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。
「念のため抗生剤」の結果、常在菌が耐性菌化し、感染症(中耳炎、肺炎など)が難治化していくのです。そして、クリニックが患者さんでごった返すことになるかもしれません。
先ほども述べたとおり、ミヤBMはもともと生物の体内にいる菌を薬にしたものです。そのため副作用は非常に少ないと考えられています。添付文書にも副作用の記載はありません。ただし人によっては内服後に体調の変化を感じる可能性はあります。何か身体の異変を感じたときは医師や薬剤師までご相談ください。
・使い慣れており、安心感がある。効能は高く、満足している。(50歳代病院勤務医、精神科)
多くの整腸剤は基本的に腸内細菌のはたらきを利用して腸内環境を整える薬です。含まれる菌の種類によっても特徴は異なりますが、ミヤBMに含まれる酪酸菌の特徴は芽胞(がほう)という強い膜に覆われていることです。そのため胃液や胆汁酸や消化酵素などの影響を受けにくく、生きた状態で腸に到達して整腸作用を発揮します。また、芽胞があることによって抗生物質の影響も受けにくいです。多くの整腸剤は抗生物質によって死滅してしまうため抗生剤とは同時に服用できませんが、酪酸菌は併用可能です。もちろん抗生物質の副作用で生じた下痢に対する治療薬としても使用することができます。
こうして、常在菌が変化し「抗生剤が効かない菌」が増えます。この「抗生剤が効かない菌」を「薬剤耐性菌」と言います。
<処方>80歳の男性。病院の消化器科。 ラックビー錠: 3錠 1日3回 毎食後30日分; 他10種類
抗生剤をよく処方する先生から、「(薬を出さない)先生は、神様ですか?見落としはないのですか?」と言われたことがあります。細菌感染症を見落として病状が悪くなった場合、「抗生剤を処方していない」事実はわかりやすいですから、「患者さんからクレームが来るかもしれない」と心配し、「念のため処方するのです」と。
ミヤBMとは、酪酸菌(別名、宮入菌:Clostridium butyricum MIYAIRI)を主成分とする整腸剤です。整腸剤は腸内の環境を改善することで、おなかの症状を改善する薬です。名前の由来としては「ミヤ」は宮入(ミヤイリ)菌から、「BM」は butyricum MIYAIRI のイニシャルからとって、「ミヤBM」と名付けられています。ミヤBMに含まれる酪酸菌はもともと動物の体内に生息している菌で、日本人の宮入博士によって1933年に発見されました。酪酸菌には腸内環境の乱れを改善するはたらきがあるため、ミヤBMは腸の不調を改善させる薬として用いられています。即効性はありませんが、化学的な物質ではないため副作用も少なく、とても安全に使えるお薬です。
通常、成人にはクラリスロマイシンとして1日400mg(力価)を2
抗生剤をのんで、それが「効いた菌が死に、効かなかった菌が生き残る」。
ミヤBMを投与することができない特定の病気はありません。ただし口から食事を摂取できない方に投与することは難しいかもしれません(胃瘻や経管栄養の患者さまへの投与は可能です)。
大して成分が変わらないのなら、ミヤBMを飲もうかなと思っているのですが…
「抗生剤をのむと下痢する」ことは、知ってる人も多いと思います。抗生剤が効き、腸内細菌の一部が死に、下痢をするのです。整腸剤を合わせて処方されるのですが、有名な整腸剤「ビオフェルミン」はビフィズス菌ですし、当院採用の「ミヤBM」は宮入菌。死んだ細菌を補充し、「腸を整えている」のです。
ウイルス感染症に抗生剤は効きません。
常在菌と共生しているヒトに、ウイルスが感染し、かぜ・ウイルス性胃腸炎などになります。そこに「念のため抗生剤」を処方され内服すると、病原体のウイルスには作用せず、「常在菌に効く」ことになります。
ヒトの健康体は、常在菌と共生しているのです。
ビオフェルミン錠剤・ビオフェルミン配合散も整腸剤としてよく処方される薬剤です。いずれも添付文書上の効能効果はミヤBM錠と同じで「腸内菌叢の異常による諸症状の改善」となっていますが、成分が異なるため特徴にも若干違いがあります。
簡単に言うと、抗生剤は細菌を殺す薬です。
不適切な処方の例として、「念のため、抗生剤処方します」「とりあえず、抗生剤処方します」「細菌感染の予防に、抗生剤処方します」「熱があるから、抗生剤処方します」「患者さんが欲しがるから、処方します」などがあります。
クラリスロマイシン200とミヤbm処方されました ..
例えば、インフルエンザ。インフルエンザウイルスの感染症で、現在では抗ウイルス薬である「タミフル」を処方します。実は、タミフルがない時代(約20年前以前)は、「念のため」抗生剤を処方していました(もちろん、インフルエンザウイルスに効きませんので「不適切な処方」です)。
ミヤBMとビオフェルミン
「細菌感染症をきちんと診断し、適正な種類の抗生剤を選択し、適切な量・回数、処方する」については、後編として、説明したいと思います。
[PDF] 各種乳酸菌製剤の抗生物質感受性について
微生物ごとに、対応する薬があります。ウイルスには抗ウイルス薬、細菌には抗生剤(抗菌剤)、真菌には抗真菌薬、寄生虫には駆虫薬、といった具合です。
ミヤBMより強ミヤリサンの方が宮入菌末量が多いと勘違い
ペニシリン系、マクロライド系、などなど、いろんな種類の抗生剤があり、細菌ごとに効きやすさに違いがあります。
ビオフェルミンRと併用できない抗生物質は?疑義照会は必要?
ミヤBM錠とビオフェルミン錠剤・ビオフェルミン配合散は異なる菌種が有効成分であるため、併用でより良い効果が期待できる場合もあります。実際、乳酸菌と酪酸菌の流動混合培養では、酪酸菌単独の場合に比べて菌数が11.7倍に増加することが報告されています。また、重症型薬疹や薬剤性過敏症症候群、bacterial translocationによる敗血症などの重症疾患において、乳酸菌・酪酸菌・糖化菌の合剤による治療が有効であったとの報告もあります。
クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。
・細菌感染症をきちんと診断し、適正な種類の抗生剤を選択し、適切な量を適切な回数分、処方する。
抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (前編)
私(院長)は、十数年前に自分の診療(治療)方針を変え、この「抗生剤の適正使用」に取り組んでいますので、にも明記しています。いわば、当院にとって「当たり前」のことですが、折角の機会ですので、詳しく説明したいと思います。
無味
元々便秘気味で、市販のビオフェルミンs細粒を飲んでおり、便通が良くなったのですが、鼻づまりと咳があり、耳鼻科にて、薬が処方されました。メイアクトとミヤBM、アスベリン散とカルボシステインです。ミヤBMも整腸剤の為、昨日からビオフェルミンは飲んでいないのですが、昨日と今日の排便が硬く、ウサギの糞のような感じです。今日はお尻が切れてしまいました。小児科から処方されている酸化マグネシウムを昨日から内服させています。明日も排便が硬いようなら、浣腸を考えているのですが、整腸剤はミヤBMではなく、ビオフェルミンs細粒を内服させても大丈夫なのでしょうか?
ストロベリー風味 ..
今年(2018年)4月の診療報酬改定では、小児科医療機関に対し「抗生剤(抗菌剤)の適正使用に取り組むよう」ルールの変更がありました。
甘い+やや苦い
なつさん こんにちは。御質問拝見しました。
それぞれ乳酸菌、酪酸菌と含まれている菌の種類は違いますが どちらも整腸剤ですので飲んで調子がいいものを内服されてもいいと思います。
ただ抗生剤が出ていますので今後下痢などの副作用が出るかもしれませんね。
また何かありましたらご質問ください。
無香料
基本的には適応以外の抗生物質と併用されている場合は疑義照会し、ビオフェルミンやミヤBMなどの整腸剤に変更してもらうのが無難かと考えられます。
クラリスドライシロップ
添付文書上で、ビオフェルミンRの併用ができる抗生剤は下記の通りとなっています。
[PDF] 散剤と飲食物の飲み合わせ(味) 一覧
お返事拝見しました。
腸内有益細菌であるミヤBM’(酪酸菌)とビオフェルミン(ビフィズス菌でした)ですが 酪酸菌は芽胞と呼ばれる強い外殻を持っていますので酸・アルカリ・高温に強く胃酸によるダメージを受けにくく腸に届くことが出来ます。
一方 乳酸菌やビフィズス菌などはこの芽胞をもってないので腸に届く前に胃酸でダメージをうけやすいという違いがあるとされています。
また一般的にビフィズス菌や乳酸菌は小腸から大腸で有害菌増殖抑制作用をもち腸の粘膜を保護します。
酪酸菌は大腸で作用します。
どれを処方するかは医師によって(好みによって)異なることもあります。