※キイトルーダR点滴静注20mg:2020年 4 月 1 日薬価削除


●2024年度薬価制度改革における不採算品再算定の対象品目は


2023年4月7日 フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「CEO」 販売中止製品の経過措置 ..

(1)今回、不採算品再算定の適用となった医薬品は、保険医療上の必要性が高いと考えられる品目として製造販売業者から報告されたものであり、その安定供給を継続させていくために「適正な価格で流通する」ことが望まれる

具体的には、不採算品再算定(薬価引き上げ)の原則は「すべての類似薬について条件に該当する場合に限定して実施する」(1つでも対象外となれば他の類似品すべても不適用)ものであるが、深刻な後発品を中心とする供給不安が長引いている状況に鑑み、「乖離率の大きな品目」(においての全品目を超える乖離率であった品目)を除外したうえで「再算定(引き上げ)を企業が希望する全品目に適用」することとなりました(対象品目について2024年4月1日から薬価を引き上げる)。

さて、弊社が販売しておりますアレルギー性疾患治療剤『フェキソフェナジン塩酸塩錠.

(2)今般、不採算品再算定の適用となった医薬品について2024年4月1日から薬価が改定される(引き上げ)が、これを奇貨として必要量以上の買い込み等が行われると供給不足が発生し、患者に必要とされる医薬品が供給されなくなるおそれがあるため、医薬品の安定供給を確保するため「買い込みは厳に控え、必要量に見合う適切な量を購入する」ことが望まれる

また、医薬品の中には「医療上、必要不可欠である」ものの、薬価が低くなりすぎたために「製造販売が難しくなる」ものがあります。これを放置すれば「医療上、必要不可欠な医薬品が医療現場に届かない」事態に陥ってしまいます。

○薬価基準収載医薬品 (2020.12.11)-後発医薬品、新剤形・規格追加等-

この点、今後の薬価調査により「どのような値引きが行われているのか」が明らかになること、上述のように「過去に大幅な値引きをしていた製品」(薬価調査で「薬価」と「実際の販売・購入価格」との乖離率が平均よりも大きなもの)は対象外となったことなども踏まえて、価格交渉に臨む必要があります。

医薬品の供給不安が続いています。一部の後発医薬品メーカーによる不祥事(関連記事はと)などに端を発し、供給停止・出荷調整が頻発(A医薬品が出荷停止になると、代替薬であるA1医薬品のニーズが高まり品薄になる、そして次なる代替品A2医薬品のニーズが高まり・・・と連鎖していく)。このため医療機関・薬局の責に帰せない事情により「後発品割合を維持・向上することが困難」な状況が生じているのです。

2020.6.18 新薬告示情報(2020年6月19日以降適用)(416件)

不採算品再算定は、「医療上の必要性が高い医薬品」が安定して医療現場に供給されることを目指す仕組みです。この趣旨を踏まえて、購入・販売に協力することが重要です。

2024年度の薬価制度改革によって不採算品再算定の対象となり薬価が引き上げられる「医療上の必要性の高い医薬品」について、「適正価格での流通」「必要量のみの購入」に医療現場も協力してほしい—。