イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。
イソトレチノインの軽症の副作用としては乾燥肌や唇のひび割れ、目の乾燥などがありますが、これら以外に肝機能障害や血中脂質の変化が報告されており定期的な血液検査が必要な場合もあります。
これを積算量として1kgあたり120mg以上になることを目標にしてみると
イソトレチノインの副作用は多岐に渡りますが、代表的なものは皮膚の乾燥と、口、鼻、眼の粘膜の乾燥です。この副作用はほぼ100%の患者さんに起こります。乾燥によって皮膚炎、口角炎、口唇炎、鼻出血、ドライアイなどが起こる可能性があります。
また、イソトレチノイン服用中は皮膚が乾燥しやすく、その状態の場合には傷跡が残りやすいです。
またニキビの再発を予防するためには、イソトレチノインの積算量を計算して
上記の計算結果より、体重50kgの方で1日20mgのイソトレチノインを服用した場合、ニキビの再発を抑制するために必要な服用期間は300日(約10か月)です。
イソトレチノインはニキビの再発を防ぐために目安となる投与量が体重から計算できます。
目安として「1kgあたりの積算量が120mg以上」になるとニキビの再発予防に効果が期待できると考えられているのです。
イソトレチノインは様々な注意点があり、また効果も個人差があります。
イソトレチノインを服用開始後、2~3ヵ月ほどでニキビの改善がみられる場合が多いです。
また個人差はありますが、イソトレチノインの効果は長く続きやすいと考えられています。
イソトレチノインは服用を5か月続けたときに、3~5年はニキビが作られにくくなると言われています。
肌状態に個人差はありますが、イソトレチノインをやめた後でも期待した効果を実感したい方は、まずは6か月を服用期間の目安として治療をはじめるとよいでしょう。
以下では、イソトレチノインの治療期間と服用量について解説します。
ニキビの再発は非常に悩ましい問題です。初期段階である微小面皰を治療することで再発を抑えることができます。それが可能な薬剤は過酸化ベンゾイルとアダパレンの2つのみです。商品名ではベピオ、ディフェリン、デュアック、エピデュオです。これらの外用薬は診療ガイドラインでも取り上げられているニキビの標準治療薬ですが、外用をやめてしまえば必ず再発してしまいます。実際に何年も皮膚科クリニックに通院しても、ニキビが完治しない患者さんがたくさんいます。
「ほくろ除去(炭酸ガスレーザー)」「紛瘤くり抜き法」は、前述の「手術全般」と同様に、創傷治癒不良や遅延を起こすなどの報告があったことから、内服の終了後から1カ月という期間を設けるよう言われています。
イソトレチノインを十分な積算量を飲んだと仮定して、ゴールをニキビが永遠に一つもできないというのに設定するのは現実的ではありません。
イソトレチノインは効果的な難治性ニキビの治療法として広く用いられていますが、使用にあたっては副作用やリスクもあるお薬です。
イソトレチノイン飲み終えたら、ニキビ再発する?#shorts
一方でイソトレチノインは皮脂腺を退縮させる作用があるため、再発を抑えることができ、かつ再発しても症状は軽度で済みます。ただし、再発率は文献によってかなりのばらつきがあるためあまり参考になりません(そもそも再発をどのように定義すべきかという問題があります。定義が変われば再発率も変わります)。再発率はイソトレチノインの投与量、投与期間、併用薬の有無、重症度、年齢、性別など様々な要素が関与するため一概には言えませんが、おおむね30%程度と考えておけば良いでしょう。Quéreuxらは再発率が高くなる患者背景として、年齢が若いこと、家族歴があること、胸や背中にもニキビがあることを挙げています(文献1)。これらに該当する場合には投与量を多くすることが望まれます。なお、最新のメタアナリシスによれば再発率を下げるにはイソトレチノインは低用量ではなく、通常量が推奨されています(文献2)。
イソトレチノイン40ミリ ¥29,200(1ヶ月) ;重症の方はこの量です。 ※当院では重症ニキビに次の治療もおこなっています。
②中等度ニキビではイソトレチノインは低用量でも十分な効果が期待できるが、再発率が高くなる可能性がある
ニキビ跡のクレーター・毛穴でお悩みの方へ「花房式ニキビ跡治療」
海外では中等度~重度のニキビに対するイソトレチノインは第一選択として位置づけられおり、世界のスタンダードなのです。すでにお気づきのように日本のニキビ治療は海外に比べて大きく遅れています。当院でイソトレチノインを希望される患者さんの重症度はそれほど高くはない印象です。むしろ中等度で再発率の低い治療を希望される方が多いようです。難治性ニキビはもちろん、治療満足度が低い場合にも有力な選択肢です。当院ではマニュアル通りに処方するのではなく、イソトレチノインの最適な内服量や使用法を提示します。また副作用を軽減させるための対策も説明します。
未成年の場合は必ず法定代理人(親権者)の同意が必要ですので、受診当日の ..
イソトレチノインは創傷治癒不良や遅延を起こすなどの報告があったことから、手術は内服の終了後から1カ月という期間を設けるように言われています。そのため当院でも、イソトレチノインの内服の期間中には、手術全般において注意すべきであると考えています。
ニキビ治療 (イソトレチノイン)– Acne Treatment Isotretinoin
それ以外は、大きな副作用はありません。例えば肌が乾燥する・唇がパリパリする・人によっては髪がパサつくと仰る方もおられます。脱毛、髪の毛が抜けやすくなる副作用もありますが、イソトレチノインによる脱毛、つまり薬剤性の慢性休止期形式脱毛症においては薬をやめると回復することが殆どです。しかし回復が非常に遅い・理由は不明ですが回復しにくい、という方がいるのもまた事実です。
実は多くの薬に脱毛の副作用が報告されており、あまり過度に恐れる必要はありません。例えば低用量ピルにも薄毛のリスクは報告されています。
consensus4:再燃や再発を防ぎ寛解状態を保つための累積投与量は120-150mg/kgである
治療期間は前述の計算式の通り、体重の半分程の量を飲んだ場合で8ヶ月半、余裕を持って9ヶ月程の治療期間が標準的に見込まれます。
但し通常量(推奨容量は0.5~1.0mg/kg/day。 ..
②イソトレチノイン内服治療は再発率が低く、再発しても症状は軽度で済む
イソトレチノイン(アクネトレント)は、皮脂腺の退縮、抗菌作用、抗炎症作用を ..
体重50kgの人の場合、1日25mgの服用を240日間(約8ヵ月)続ければ、イソトレチノインの服用を中止しても再発が起こりにくくなる算出方法です。
イソトレチノインの主な効果は以下のとおりです。
イソトレチノインは、一般的に「ニキビ治療の切り札」と呼ばれている飲み薬です。ニキビに関する肌悩みの他にも酒さや毛穴、皮脂などの悩みがある方に向いています。
イソトレチノインは皮脂の分泌を抑制する効果があります。
このような働きにより、イソトレチノインはニキビだけでなく毛穴の黒ずみや毛穴の詰まり、毛穴の開きなどの毛穴に関する肌悩みにも効果が期待できるのです。
イソトレチノインの服用量、期間について
今回はイソトレチノインで期待できる効果や治療前に知っておきたい「飲み方」や「副作用」「効果はいつから出るのか」、「やめた後はどうなるのか」など治療についての疑問・質問なども解説します。
イソトレチノインのニキビに対する効果
イソトレチノインの副作用は多岐にわたりますが、
ほとんどの方に認められるのは肌の乾燥、
口、鼻、眼の乾燥です。
イソトレチノインの効果には個人差があるものの、
難治性のニキビは単に皮膚だけの問題ではなく、ホルモンバランスや皮脂腺などをはじめとする体の内側の問題が大きいです。外用薬やピーリング、レーザー治療など外側からのアプローチだけではニキビの再発を抑えるのが難しいこともあります。米国ガイドラインでも中等度以上のニキビには内服治療が推奨されています。イソトレチノインは皮脂腺のアポトーシス(細胞死)を誘導させることが報告されており(文献3)、再発率が低くなる理由の1つと考えられます。したがって軽度~中等度であるが再発を繰り返す難治性ニキビに対して非常に有効性の高い治療と言えるでしょう。最近では中等度のニキビに対しても最初からイソトレチノインを使うのが世界的な潮流になっています。
イソトレチノインは以下の薬剤とは併用できません。
ニキビが一つ二つできたからいきなりイソトレチノインを始めた方が良いということではないですが、