症状は、鼻づまり、鼻汁、後鼻漏、嗅覚障害などの鼻・副鼻腔炎の症状に ..
しかしながら、どこの疾患部分にフォーカスするかによって、治療内容に雲泥の差が出てきますので、今自覚されている後鼻漏の症状が、上咽頭炎による「仮性」のものか、それとも鼻副鼻腔炎による「真性」のものかを確認しておくことは、その後の治療を的確に進めるためにはとても重要です。
膿性・粘性鼻汁、後鼻漏、鼻閉、嗅覚障害などが2~3か月以上続いています。 検査 ..
医学的にも「感染臓器」、「生理的炎症臓器」と言われるように、上咽頭は常に炎症に曝されている状態の中で本来の生理活動を営まなければなりません。このような過酷な“労働環境”は、上咽頭における炎症のオーバーヒートをいともたやすく引き起こします。その結果、咽頭痛をはじめ、咽頭異物感や咽頭流下感、咽頭付着感などに見られる後鼻漏感(「仮性後鼻漏」)の症状がもたらされるのです。
鼻水、鼻づまりくしゃみを抑えるための内服薬を処方します。鼻の症状が強い場合は点鼻薬、目の症状が強い場合は点眼薬も併せて処方します。
また、アレルギー性鼻炎を合併する場合も多く、アレルギー反応を抑えるお薬や胃酸逆流を抑える薬を併用したりもします。 また、漢方も有効です。
それ以外には、たとえば、胃食道逆流症に伴う胃酸の逆流によるノドへの刺激によって生じるもの、嚥下障害に伴って余分な口腔咽頭の分泌物(唾液など)がノドに溜まり、ノドを刺激することによって生じるもの、さらに咽喉頭神経症のようにノド自身の神経ネットワークの過剰反応(易刺激性)に伴い、ノドの過敏症状として後鼻漏感が現れるものなどがあります。
その原因は、なんらかの異常な分泌物が鼻副鼻腔以外の臓器から発生し、ノドを刺激して後鼻漏のような症状をもたらしてしまうことが伺われます。その最たる例は、上咽頭炎です。
による下気道への刺激、鼻気管支反射の存在、ロイコトリエン ..
A7: “異常な鼻水”の後鼻漏が生じない後鼻漏感(「仮性後鼻漏」)の場合、その原因は鼻副鼻腔の疾患ではありませんので、鼻内の局所所見や副鼻腔の画像診断だけでは後鼻漏感の具体的な臨床像や原因疾患を明らかにすることは、ほぼ不可能です。
この場合は鼻副鼻腔よりも、むしろ後鼻漏感を来たし得る鼻副鼻腔以外の領域においての様々な関連疾患を重点的に調べていかなければなりません。
アレルギー性鼻炎に処方される内服薬と同じものです。自律神経の働きを整えます。 ステロイド点鼻薬
ただし、後鼻漏感の発生と関わり得る疾患はあまりにも多種にわたりますので、疑わしい疾患の優先順位を決めてから診ていかないと、しかるべき診断と治療に辿りつくまでは莫大な時間と労力がかかりかねません。たとえば、「胃食道逆流症」が疑わしい場合は、優先的に喉頭ファイバースコープ、もしくは胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が施行されます。
アレルギー性鼻炎が増悪する時期には、気管が過敏になりせきが出やすくなります。
アレルギー性鼻炎のせきの特徴は、痰のからまない乾性咳嗽で、胸の奥から起こるせきです。
アレルギー性鼻炎患者さんの約2割に喘息を合併していると言われており、喘息の持病のある人はこの時期喘息が悪化することが多いので注意が必要です。鼻はのどや気管とつながっているので、鼻のムズムズした感覚がのどや気管まで伝わって、のどや気管にイガイガした感じが起こることもあります。
せきが起こりやすい時間帯は、一日で気温が最も低くなる、寝る前や朝方といった、布団に入っている時間です。 そんな時には吸入ステロイド薬が有効です。
また鼻水が多いと、鼻水がのどに流れ込んで、その鼻水が気管支を刺激する後鼻漏もせきの原因になります。この場合は抗アレルギー剤の内服やステロイドの点鼻薬を使用します。
細菌を含んだ鼻汁が鼻の奥に入ると副鼻腔炎になったり、耳に達すると中耳炎の原因となったりします。 鼻水が止まらない時の手術
A6:“異常な鼻水”の後鼻漏がないのに後鼻漏の症状を感じるのが、後鼻漏感(「仮性後鼻漏」)の最大の特徴です。
被疑薬:フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合剤 内用薬
A8:後鼻漏感(「仮性後鼻漏」)を来たし得る原因疾患として、代表格なものには以下のものがあります。
花粉症の治療にはアレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩)などの抗 ..
副鼻腔炎とは鼻の周りの副鼻腔という場所に炎症が起きている状態です。風邪の後、鼻炎症状に続いて、鼻水、鼻づまりが治らない、粘り気のある黄色っぽい鼻水、鼻の周りが重い、微熱っぽい、鼻の周りが熱っぽいけど体温を測ると熱はない、頭が重い、鼻の周りの鈍い痛みなどが副鼻腔炎に特徴的な症状です。鼻水が喉の後ろに垂れる、後鼻漏による咳、痰、鼻づまりによる口呼吸でいびき、喉の乾燥、声の枯れなどの症状もしばしば現れることがあります。原因は主に鼻腔の炎症が副鼻腔へ波及して起こると言われています。鼻腔と副鼻腔は自然孔という空気の通り道でつながっていて換気されているのですが、何らかの炎症で自然口の周りが腫れて自然孔が塞がってしまうと、副鼻腔内の膿が排泄されずに溜まって慢性化してしまいます。慢性化した副鼻腔炎を慢性副鼻腔炎と言い、いわゆる蓄膿症などと呼びます。慢性副鼻腔炎になると臭覚低下、慢性的な後鼻漏症状、慢性的な咳の原因になります。鼻腔や副鼻腔炎の構造、自然孔の周囲の構造などの関係で、副鼻腔炎になりやすい人、副鼻腔炎が慢性化しやすい人とそうでもない人がいます。
水のような鼻水や痰が出たり、くしゃみや鼻づまり、せきなどの症状があるときに服用しましょう。 ..
A9:もともと後鼻漏は、ノド、とりわけ鼻とノドの境目の上咽頭に“異常な鼻水”が現れることによって自覚されますから、根本的に“異常な鼻水”の出現がなければ後鼻漏の発症も起き得ません。
水なしで服用、微粉末生薬成分がのど粘膜に直接作用する第3類医薬品。のどの炎症による声がれやのどのあれ、不快感をやわらげ、線毛運動を正常に。
ところが上咽頭に炎症が起こった場合は、そこに直接“上咽頭由来”の炎症性分泌物が多く現れるため、たびたび後鼻漏のような症状が感じられることがあります。つまり、上咽頭炎に伴って発症した後鼻漏は、 “ホンもの”の後鼻漏“(「真性後鼻漏」)ではなく、後鼻漏感、つまり “ニセもの“の後鼻漏(「仮性後鼻漏」)です。
鼻出血、アレルギー性鼻炎、くしゃみ、ラ音、気管障害、低音性連続性ラ音、鼻部障害、鼻閉、鼻漏、羊鳴性気管支音、痰貯留.
A5:後鼻漏(「真性後鼻漏」)を来たし得る鼻副鼻腔の原因疾患としては、代表的なものとして以下のものがあります。
ルパフィン錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
確かにノドへの炎症性分泌物の出現や刺激によって後鼻漏の症状がもたらされることだけに着目して考えた場合は、主に鼻副鼻腔の疾患に伴って発生する一般の後鼻漏(「真性後鼻漏」)と、上咽頭炎に起因する後鼻漏感(「仮性後鼻漏」)との差はあまりないように思われます。
プレドニン錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
(1)第二世代抗ヒスタミン薬
鼻水、鼻づまりくしゃみが強い場合に使用します。
第二世代抗ヒスタミン薬は、人によって効果や眠気などの副作用に大きな差があるのが特徴です。最近では眠気の少ない薬もありますので、ご自身の体質を医師に伝えて相談されることをおすすめいたします。
妊娠中は基本的に使用できません。授乳中でも、フェキソフェナジン(アレグラ®)、デスロラタジン(デザレックス®)など一部の薬は、使用可能です。
(2)ロイコトリエン受容体拮抗薬
鼻づまりが強い場合に使用します。花粉症による咳の治療にも効果があります。妊娠中、授乳中は原則的に使用できません。
鼻のアレルギー症状によるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりは、気分がすぐれないばかり ..
治療にあたっては、大掛かりな設備や機器などの必要がなく、簡単に施術できるという手軽さがあります。一方で、施術に伴う出血や痛みの出現、時として非常に耐えがたい強い痛みや多くの出血が見られることがあり、決して楽な治療とは言えません。
鼻水が止まら無くて、蓄膿症だと思って耳鼻科に行ったら、「フェキソフェナジン塩酸塩錠」を処方されました。 ..
また、消毒液としての1%塩化亜鉛の作用効果はそれほど強いものではありませんので、稀に短時間で劇的な改善が見られるごく一部の症例を除き、大半のものは上咽頭炎(後鼻漏感)の軽快が得られるまでに、多くの治療回数や長い治療期間を要します(週に数回、何年間も続けることも度々見かけられます)。
後鼻漏を引き起こす疾患は、下記の通りとなっています。
根性と根気が試される療法ですが、現時点では、従来の治療法の中で上咽頭炎に対して、中でも頑固な後鼻漏感(「仮性後鼻漏」)を伴う慢性上咽頭炎や肥大性咽頭扁桃炎の場合は、総合治療価値の平均点として、Bスポット療法に勝るものはないと言えます。とはいえ、鼻副鼻腔疾患に由来する後鼻漏「真性後鼻漏」)に対しては、全く直接的な効果は得られません。
れ貼り付く(後鼻漏といいます)
特に、頑固な後鼻漏を伴う副鼻腔真菌症や蝶形骨洞炎、好酸球性副鼻腔炎(鼻茸の増生)などといった特殊な副鼻腔の炎症性疾患を診断する際には、鼻咽腔ファイバースコープ検査もCT撮影検査も絶対に欠かせない検査手段として重宝されています。
後鼻漏の考え方と漢方処方
A12:鼻の粘膜に炎症が生じることによって、くしゃみや鼻漏(鼻水)、鼻閉などの鼻症状が来たされるのが鼻炎の類です。アレルギー性鼻炎の場合は、さらに以下のようなことで特徴づけられています。
① 炎症は、感染ではなくアレルギー反応によるものであること
② 鼻症状は、発作的、かつ反復的に起きること
③ 感染性炎症ではないために、鼻漏、すなわち“異常な鼻水”は、決して色が付いたり、膿んだりしないこと
④ 鼻症状は、必ず両側性に見られること
そして、これらの条件が揃った上で、“異常な鼻水”が上咽頭の方へ回り始めたら、本格的なアレルギー性後鼻漏(「真性後鼻漏」)の発症と考えてよいでしょう。
初期の「アレルギー性後鼻漏」の特徴は、アレルゲン(抗原)の曝露により、一気に大量に増えた“異常な鼻水”の大半は、ほぼ無色透明のサラサラした水っぽいもの、すなわち「水様性鼻漏」ばかりです。多くの場合は、鼻の外(外鼻孔;鼻の外へ)にも、鼻の後ろ(後鼻孔;上咽頭の方へ)にも、同時に溢れて来ます。
後鼻漏について
(1)ステロイド点鼻薬
鼻内に1日1~2回噴霧します。定期的に使用しないと効果が十分発揮されません。妊婦さんでも使用可能です。
(2)血管収縮剤
粘膜の血管を収縮させて粘膜の腫れを取り除くことで、鼻づまりに効果を発揮します。即効性があるのですが使い過ぎると、副作用で逆に腫れがひどくなり鼻づまりが増悪します(薬剤性鼻炎)。
症状がひどいときのみ使用してください。市販の点鼻薬には、ナファゾリン塩酸塩という成分が含まれている場合があり、使いすぎには注意が必要です。