花粉症シーズン到来…抗アレルギー薬 新薬2製品が登場 OTCも充実


様々な角度から評価を見てきたが、製薬会社にとって最も関心があるのは、最終的に処方が増えるのかどうか、という点だろう。先発薬3種類の今後の処方の意向も聴取した。既に処方している場合は、拡大・継続・縮小・中止のどれに当たるかを尋ね、現在処方していない場合は、今後の検討意向を聞いた。


承認取得者名. アベンティス ファーマ(株). 販売名. アレグラ錠60mg. 一般名. 塩酸フェキソフェナジン. 資料1, 資料2.

全体平均はマイナスだが、ビラノアを扱う2社は耳鼻咽喉科でプラス、内科でマイナスとなった。薬の世界には不良品や壊れやすい、などの評価はないので、製品に対して一定の評価がある中でこうした差がつくのは、製品以外や企業としての評価、MRの活動を通じての評価による。NPS🄬の算出方法は開発者が規定しており、日本人の気質や特性上、明確に10点や9点を付ける傾向にないことや、0~6を批判者とする算出方法には議論もある。ただ、メディカル分野では、強いロイヤルティを持つ医師は明確に10点、9点を選ぶ傾向にあり、NPS🄬が活用できる業界と判断している。例えば、前回のウェビナーで取り上げた肺がん領域では、アストラゼネカ、中外製薬でNPS🄬が30を超え、強い推奨が見られた。
一方、診療科を問わず推奨意向が高いのは杏林製薬とサノフィで、内科、耳鼻咽喉科ともにNPS🄬がプラスとなった。先ほどは「頼りになる企業=処方が多い」という側面があったが、NPS🄬はそうとも言えないようだ。製品力や営業力だけではロイヤルティに必ずしも結びつかないことを示していると言える。

まだまだ拡大傾向。現在のシェアの状況からまだ採用の余地があるルパフィンとデザレックスは開始の検討が増える傾向にある。今回は全体での数字を掲載したが、診療科別や病床数、施設の規模などでも分析できる。ご興味があれば、お問い合わせいただきたい。
そもそもドクターエンゲージメントが上がると処方は増えるのだろうか。薬の世界では、製品力があれば処方も増え、ある程度、量も予想ができるだろう。一方、ドクターエンゲージメントが上がると、他社より早く使ってもらえたり、相談や提案の機会をもらえたりする確度は高くなると思われ、採用や処方についてドクターの背中を押す一歩となると考えられる。製品の力+αで売り上げの最大化を図る、そのポイントにドクターエンゲージメントを測定してみることも必要ではないか。

すでに発売されOTC薬になっているアレグラ®に、血管収縮作用を有するα交感神経刺激薬(塩酸プソイドエフェドリン)を配合した薬剤です。

アレグラの処方について、先発薬品と同等のジェネリック薬品があれば活用したいとのこと。ご質問のとおり、ジェネリック薬品は、薬効など製品の質が確保されれば、患者さんにとってもありがたいものです。上手に活用したいですね。

ここまで紹介してきた自主調査の集計結果を基に、先発薬4社の評価をまとめてみた。各社のドクターとの接点、エンゲージメントの質の違いが見えてくる。

DIクイズ1:(A)アレグラがディレグラに変更された患者:日経DI

以前、先発薬では効果があったのにジェネリック薬にしたら効かなかったことがあったので使っていなかったのですが、先発薬と成分や製法、工場も同じジェネリック薬があると聞きました。もしアレグラにそういったジェネリック薬があれば使いたいのですが、見分け方はありますか?

アレグラにもAGは存在し、名称がフェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「SANIK」といいます。

今回、Uさんに処方されたディレグラ配合錠は、抗ヒスタミン薬のフェキソフェナジン塩酸塩(商品名アレグラ ..

今回の抗アレルギー薬と前回のオンコロジーの調査を通じて言えるのは、ドクターとのエンゲージメントは疾患領域や診療科によって目指す姿が違うということだ。オンコロジーでは高度な治療を支えてくれる、いわゆる「パートナー力」がドクターエンゲージメントに必要という共通項があった。
一方、今回のような一般的な処方薬の場合、基本的には製品を通じた接点からエンゲージメントが築かれていく。そして、スピーディーに製品を供給することで完成するケース、資材提供など診療をサポートするメーカーとしての役割を発揮して実現するケース、最終的にそれが企業としての評価・印象にまで広がっていくケースなど、各社各様のエンゲージメントが見られた。
また、抗アレルギー薬では、内科や耳鼻咽喉科など診療科によって、それぞれ目指すエンゲージメントの在り方が違っていた。各社が取り扱う製品群の広さや営業戦略、企業としての戦略によっても目指す形は変わっていきそうだ。

多くの疾患を見ている内科と、専門の耳鼻咽喉科では評価に違いが見える。内科は「特になし」が2位にくるのが特徴的で、それ以外の順位は、先発薬の処方が多い企業順に近いようだ。
一方、耳鼻咽喉科は必ずしも処方が多い順に頼りにするわけではないようだ。では、なぜ「頼りになる」と評価されるのか。製品の採用が進んでいるからか、それ以外の要因か。様々な視点から調査結果を見ていくと、各社の評価の違いから、それぞれの強みや弱みが見えてくるはずだ。


アレグラの処方について、先発薬品と同等のジェネリック薬品があれば活用したいと ..

こうした各社の製品評価、人の評価、企業評価を背景とした、総合評価を見てみよう。抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬のメーカーの中で、総合的に見て頼りになる企業トップ3を答えてもらい、1位に上がった企業を集計した。

ジェネリック薬は新薬よりどのくらい安い? 両者の違いは? 男性/30代.

ここでもビラノアを扱う2社間で評価に差がみられ、「必要なパートナー」として、また疾患に対する理解という点ではMeiji Seikaファルマの評価が高いが、期待するスピード感での対応、新薬・製品開発に関する情報提供、患者視点での提案、疾患啓発への取り組みなどでは大鵬薬品工業が上回る。「スピード感」については、抗アレルギー薬に限らず、他社よりも扱う製品が多いと想像される田辺三菱製薬の評価も高い。杏林製薬は「ネガティブな情報も適切に提供」「製品以外のサポートが有用」で他社より印象に残っている。
本来、MRの評価は企業の総合評価にも影響を与えると考えられるが、大鵬薬品工業は企業とMRの評価に結びつきが見られず、製品を通じた接点としてのMRの評価と思われるのに対し、田辺三菱製薬や杏林製薬は両者の評価に結びつきが見られる。

2016.11.18 サノフィ 抗アレルギー薬アレグラドライシロップが供給困難 他剤使用呼びかけ

昨年11月には、「デザレックス」と「ビラノア」の2つの医療用の新薬が発売。今年2月にはスイッチOTCの「クラリチンEX」が発売されました。「アレグラ」や「アレロック」といった大型製品には後発医薬品が参入し、市場構造にも大きな変化が訪れた抗アレルギー薬。新たに発売された新薬やスイッチOTCも加え、今年も激しいシェア争いが繰り広げられそうです。

サノフィは1月19日、月齢6カ月から服用できる抗アレルギー薬「アレグラ ドライシロップ5%」(処方箋薬) ..

患者数は増え続けていると言われますが、12~13年にかけて売り上げ上位の「アレグラ」「アレロック」に後発医薬品が参入し、医療用の抗アレルギー薬市場は停滞気味。一方、医療用を一般用(OTC)に転用するスイッチOTCが次々と登場しており、一般用の市場は拡大傾向にあります。

ゼリア新薬工業 ゼリア新薬 ヘパリーゼ スーパー 瓶 100… ¥3,277(税込)

では、人の評価はどうか。グラフはMRの活動評価を必要度・パートナー度からサポート力までの5項目に分けて示したものだ。聴取の際は、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬で接点がある企業のMRについての評価として聞いているが、MRは抗アレルギー薬だけを扱っている訳ではないので、その企業を代表するMRとしての印象・評価と言える。

グラフはアレグラとビラノアの処方の理由を比較したものだが、やはり内科 ..

アレルギー性鼻炎治療の中心となるのは、いわゆる「第2世代」の抗ヒスタミン薬。厚生労働省の「NDBオープンデータ」をもとに14年度の第2世代抗ヒスタミン薬の処方動向を見てみると、院外処方で処方数トップとなったのはサノフィの「アレグラ60mg」。13年に後発品が発売されたにも関わらず、トップブランドをキープしました。

アレグラは数ある花粉症薬のなかでも眠気の副作用が少ない薬として好まれ ..

各社と医師との接点にそれぞれ特徴がある中で、先発薬を扱う4社に絞って企業に対する評価を見てみる。グラフからは同じビラノアを扱う2社の評価に違いが見える。企業としての評価はMeiji Seikaファルマが高く、以下、田辺三菱製薬、杏林製薬と続く。製造元として信頼できる、販売元として頼りになるなどの評価が高い。MRの対面が多かった杏林製薬については、他のメーカーよりも関心をもって担当者の話を聞いている。

後発品としては、「フェキソフェナジン塩酸塩『SANIK』」(日医工、先発品はアレグラ ..

僅差で2位につけたのは、田辺三菱製薬の「タリオン10mg」。同社の決算によると、15年度の売上高は169億円(前年度比5.6%増)で、16年度は191億円(13.4%増)を見込みます。3位はグラクソ・スミスクライン(GSK)の「ザイザル5mg」、4位と5位はいずれも協和発酵キリンの「アレロックOD5mg」「アレロック5mg」となっています。

アレグラFX 5つの強み|アレルギー専用鼻炎薬「アレグラFX」

個別に見ていくと、様々な接点の全体総量は大鵬薬品工業と田辺三菱製薬の多さが目立つ。ビラノアを扱う大鵬薬品工業は対面でMRとMS、オンラインでのWEB講演会等の活動、資材提供、とほぼ網羅的に様々なチャネルで接点を持ち続けており、製品がよく出る中で、接点量もトップだった。田辺三菱製薬も対面でMRとMSの活動が多い。対面によるMRからの情報提供では杏林製薬がトップで、メーカーのパンフレット等の資材提供では、大鵬薬品工業と同様に対応されている様子がうかがえる。情報接点全体における対面比率でも杏林製薬、それとMeiji Seikaファルマの比率が高い。

抗アレルギー薬アレグラのドライシロップを新発売 月齢6か月から処方可 | サノフィは1月19日、抗アレルギー薬アレグラ ..

一方、処方数量と薬価をもとにAnswersNews編集部で算出した院外処方の処方金額トップは「ザイザル5mg」。処方金額は208億6644万円でした。2位は「アレグラ60mg」(182億5878万円)。3位には「タリオン10mg」(118億262万円)が入りました。

2013.4.10 〜薬剤師 美濃口 豊〜 新薬が出るたびに改良されていく抗ヒスタミン薬の中で、「しっかり効い.

ここからは製品に伴う情報提供や企業評価に目を向ける。表は今年1月以降の情報提供の状況である。測定したのは19社だが、処方が多かった上位5つの製品を扱う製薬会社を取り上げた。既に後発品がある製品についても、先発薬のメーカーを取り上げた。これを見ると、1月以降、メーカー自身の活動が非常に多かったことが分かる。また、医療系専門メディアを通じて情報を見聞きしたとの印象が残っているメーカー・製品が多い。特に、今春は花粉の飛散量が多く、専門メディア内で各社の製品の販売状況などに言及した報道が多かったということだろう。

(らくたくびん)」イオン札幌藻岩店で販売中の「◇【第2類医薬品】 久光製薬 アレグラFX 56 ..

新薬と後発品、そしてスイッチOTCが激しい競争を繰り広げているのがこの領域。処方数量・処方金額のランキングでは、「アレグラ」の後発品である「フェキソフェナジン『EE』60mg」(エルメッドエーザイ)が、「アレジオン」や「クラリチン」といったおなじみのブランド品を抑えて6位にランクイン。9位には、先発医薬品と同じ原料・添加物・製造方法で作られるオーソライズド・ジェネリック(AG)の「フェキソフェナジン『SANIK』60mg」(日医工サノフィ)、12位には「同『KN』60mg」(小林化工)が入っています。

新薬告示情報 · 経過措置医薬品告示情報 · DIR掲載情報 · 新薬掲載速報

今年の花粉は北海道と東北、関東を除くほとんどの地域で 昨シーズンと比べて飛散量がかなり多くなると予測されています。
みなさんは花粉症はお持ちではないですか? 本格的な花粉シーズンを迎え、抗アレルギー薬の市場も活況を呈しています。
昨年11月には「デザレックス」と「ビラノア」の2つの医療用の新薬が発売されました。 抗アレルギー薬といえば、眠くなりやすいといった副作用がありますが、 この2つの新薬は眠くなりにくい抗アレルギー薬とされています。
また、今年2月にはスイッチOTCの「クラリチンEX」が発売されました。
「アレグラ」や「アレロック」といった大型製品には後発医薬品が参入し、 市場構造にも大きな変化が訪れた抗アレルギー薬。 これから必要な方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 今シーズンもしかして?と感じたら早めの受診をオススメします。