「コブラ」手塚が称賛したデジタル漫画の先駆け 寺沢武一展が開催中
バトル漫画の多くは、正義や倫理を重んじて、悪側の敵と戦う作品がほとんど。そんな時代の中、漫画「コブラ」は宇宙海賊を主人公に据え、法律を歯牙にもかけないアウトローを描くSFアドベンチャーとして発進しました。
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漫画「コブラ」の連載は、1978年に「週刊少年ジャンプ」で始まりました。当時の週刊少年ジャンプは、「キン肉マン」や「ドーベルマン刑事」などの人気漫画が活躍。また後続で「Dr.スランプ」「キャプテン翼」「キャッツ・アイ」なども登場し、大きな盛り上がりを見せます。
本作の主人公は、作品名と同名のコブラ。フルネームは不明で、本名なのか偽名なのかも分かりません。左腕に銃(サイコガン)を仕込み、見事なプロポーションを持つ相棒「アーマロイド・レディ」と共に、宇宙船「タートル号」を駆り様々なお宝を華麗に奪います。
[1-3話]スペースコブラ(1982) 寺沢武一の大人気コミック ..
どれだけ嘆いても、時は戻りません。そして、作者が去った後でも、作品は残り続けます。個人として失ったものの大きさを痛感していますが、ひとりのライターとしてすべきことは、寺沢氏の名作とその足跡をこれからも伝えること。その想いから、寺沢氏の代表作である「コブラ」の魅力や特徴などを、今回改めて紹介します。
こうした性格の主人公は、特に当時の少年漫画ではかなり珍しい部類でした。しかもコブラの場合、容姿との兼ね合いもまた特徴的です。こうしたキャラクターの場合、二枚目やイケメンでもおかしくありませんが、コブラの見た目だけを語るならばずばり「三枚目」。たれ目で団子鼻という見た目は愛嬌こそ感じますが、ハンサムとは言い難い容姿です。
「コブラ」寺沢武一の企画展が明日から、師匠・手塚治虫の記念館で
さらに会場ではキャラファイングラフやTシャツ、アートボードや複製原稿などの原画展オリジナルグッズを販売。9月4日には、5日に刊行される「寺沢武一の世界 ART WORKS1955-2023」の先行販売が行われる。
そのほか会場にはメッセージボードを設置。コブラの顔ハメパネルや、サイコガンを手にコブラになりきって写真を撮れるフォトスポットも登場した。また入場料の支払時には窓口にて、夏を感じる「特製“寺沢武一Peace & Love”クリアカード」が配布される。
ブイチギルド 【寺沢武一作品公式】 (@BuichiGuild) / X
特に連載第一話目のコブラは、自ら記憶を消して社会に埋没しているため、うだつの上がらないサラリーマンに他なりません。
ですが今回の報は、寺沢氏の戻らぬ旅立ちとなり、ファンたちが悲しく見送る形となってしまいました。筆者もまた、胸にぽっかりと空いた穴を苦しく見つめるばかりです。
寺沢武一の『COBRA』完全新作も連載開始! オトナの男のための新WEBコミック誌「COMIC Hu」11月19日ついに創刊!
筆者もいちファンとして、各作品……特に「コブラ」を愛読し、のめり込んできた読者のひとりです。脳腫瘍といった大病で筆を置く時期もありましたが、そのたびに寺沢氏は必ず舞い戻り、素晴らしい作品を提供し続けてくれました。
SPACE ADVENTURE COBRAの作品一覧|寺沢武一
また病床に伏しているときでも寺沢が鉛筆で書き留めていたアイデア集や、完成したマンガとして発表するまでに試しに描いていた習作、デビュー前の投稿作品も展示。そのほか寺沢が愛用していたサングラス、寺沢が自ら制作したコブラのフィギュア、昭和から令和にかけて発売されたグッズなど、貴重なアイテムも閲覧できる。
かっこよ 不死身の英雄コブラ兄弟 が寺沢武一公認かるた ..
また、「BLACK KNIGHT バット」、「鴉天狗カブト」、「ゴクウ」、「武 TAKERU」、「GUNDRAGON」など様々な作品を生み出しながら、代表作とも言える「コブラ」の執筆も定期的に続け、2019年には「COBRA OVER THE RAINBOW」の連載を開始。長き生涯にわたり、熱意と意欲を持って漫画執筆を続けた作家でした。
COBRA 1巻|無料漫画(マンガ)ならコミックシーモア|寺沢武一
こうしたいくつかのギャップと、ここ一番では決める振る舞いが、コブラという人物を魅力的に引き立てます。そしてお宝を狙う一方で、決して欲深いわけではなく、困難への挑戦を楽しんでいる面が大きい模様です。例えば、相棒のレディを助けるために向かった「カゲロウ山」の山頂にはニ十トンもの金塊があったのに、コブラは全く目もくれずに下山しています。
寺沢武一さん死去 「コブラ」憧れカズレーザーはQさまVでSNS複雑「両方ともトレンドに」 ..
これは2023年9月8日に死去したを偲ぶとともに、作品から「Peace&Love」を感じてもらうために企画された展覧会。会場内には代表作である「コブラ」を中心に「鴉天狗カブト」「ゴクウ」の原画、直筆のラフ、カラーイラストなどの資料が60点以上並んだ。モノクロの原稿は墨の濃淡や修正液を用いての表現をじっくりと観察することができ、寺沢らしい鮮やかな色彩で描かれた迫力あるカラーイラストも間近で堪能できる。
SFハードボイルドマンガ『コブラ』の連載開始45周年を記念し、原作者・寺沢武一の正式な監修を受けた複製版画が登場。
いわゆる「正義の人」からはほど遠く、強いて言えば劇画系漫画に近い主人公像と言えるでしょう。そんなコブラを、敢えて少年漫画の主人公に据えた寺沢氏の先見の明は、コミックの発行部数5,000万部超え(全世界累計)という大成功をもって正しく証明されました。
寺沢武一 原画展 ART of コブラとか。 □作者プロフィール
寺沢氏の漫画家歴は長く、1978年には「コブラ」で初連載を獲得。「週刊少年ジャンプ」でも掲載が1984年まで続き、以降も「スーパージャンプ」など複数の媒体で「コブラ」を描き続けました。
『コブラ』寺沢武一氏のSNSに不適切画像 プロダクションが謝罪
漫画家の寺沢武一氏が2023年9月8日に亡くなったと、先日各方面で報じられました。
兵庫県宝塚市の手塚治虫記念館で、宇宙海賊の活躍を描いた「コブラ」で知られる漫画家寺沢武一さんの企画展が開催中。2025年2月19日まで。
よく見りゃ表紙のデザインもよく似ている。
こっちの方が、後ろがコブラと分かりにくいのが問題。
ラグビーと野球と言いつつ、実はお茶の時間を
含むクリケットみたいとも感じた。
お茶の時間の話題には剣呑な話が取り上げられるのだけど。
お好みで。
SF漫画の金字塔『コブラ』や『ゴクウ』などのヒット作で知られる漫画家・寺沢武一さんが8日、心筋梗塞のため亡くなったことが伝えられた。
名作「コブラ」を通して、寺沢武一氏の素晴らしい手腕を振り返ります。
御冥福を祈ります · やっぱり、コブラはいいなあ · 是非ともCGが上手な… · いろいろなシーンでコ… · 寺沢先生の作品はみな…
マンガ家の寺沢武一さんが9月8日に死去した。68歳という享年から逆算して、『コブラ』を描いて漫画界に登場してきたのが22、3歳といった若さだったと知り、その卓越した画才ぶりに改めて頭を垂れるしかない。寺沢武一の何がそれほどまでに凄かったのか。その凄さがエンターテインメントの世界にどれだけの貢献をもたらしたのか。
「コブラ」などを手掛けた漫画家の寺沢武一氏が心筋梗塞のため9月8日に死去 ..
1976年に上京し、手塚プロダクションのマンガ部スタッフとして手塚治虫に師事した寺沢。手塚プロ在籍中に「大地よ、蒼くなれ」が手塚賞の佳作に入選し、1978年に週刊少年ジャンプ(集英社)でデビュー作「コブラ」の連載をスタートさせた。またアナログでの作画が主流だった中、デジタルでマンガを描く手法の先駆者でもあったという。
COBRA the illumination 寺沢武一 コブラ40周年記念展図録
の企画展「デジタルマンガの先駆者 寺沢武一展 ~元・のアシスタント~」が、11月1日から2025年2月19日まで兵庫・記念館で開催される。
「COBRA ザ・サイコガン 前編」寺沢武一 [コミックス(その他)]
『コブラ』が2008年に改めてアニメ化されたタイミングで、寺沢武一さんにインタビューしたことがあった。記事も当時のメモも手元にないため、細かなニュアンスは記憶に頼るが、寺沢さんの漫画にはやはりアメコミの影響があるのかと尋ねた時、そうではないといった返答があったように覚えている。自分が影響を受けたのはBD(バンドデシネ)だ。確かそう話してくれた。
コミック「COBRA ザ・サイコガン 前編」寺沢武一のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。
そんな師について、寺沢さんは「いまだに、どの一編も手塚作品に勝つことができない」「ブラック・ジャックを超えられる物語を作れたら引退してもいい」と話していたという。