【医師解説】フィナステリドについて。服用ポイント、作用・副作用


AGAはジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンによって引き起こされます。DHTは元々は体内にはなく、DHTの元となる男性ホルモンが変化して生成されます。その元となるホルモンがテストステロンで、テストステロンが5α‑リダクターゼという還元酵素と結びつくことによりDHTは生まれます。フィナステリドは、DHTを発生させないように、結びつく酵素である5α‑リダクターゼに作用し、その働きを阻害します。薄毛のなりやすさは、5α‑リダクターゼの量によると言われており、これは母方の遺伝に寄ります。量が多ければ多いほど薄毛になりやすく、AGAの進行において大きな鍵を握っている酵素です。フィナステリドはその働きを抑えることで、AGAの進行を遅らせます。


フィナステリド(プロペシア)の効果はいつから? 副作用まで医師が解説

フィナステリドは基本的には飲む時間やどんなタイミングで飲むかは決まっていません。朝昼晩、食前食後、どのタイミングでも大丈夫ですので、1日1回忘れずに服用するようにしましょう。毎日服用することでフィナステリド本来の効果を得られます。前日に飲み忘れたからと言って、前日の分も合わせて飲んでも意味がありません。服用する時間を決めて、毎日習慣化することで飲み忘れを防ぎましょう。

フィナステリドの効果が現れてくるのは、服用してから早くて3か月、目安とされているのが6か月を過ぎた辺りからです。1年や2年単位で効果を実感する方もいるため、それ以前にやめてしまうと正確な効果が実感できません。日本皮膚科学会が報告している臨床データには、フィナステリドを主成分とする治療薬を飲み始めて1年程度で症状の改善が見られた人が58%、2年で改善が見られた人が68%、3年では78%とあります。また海外のデータでは、服用後5年経過した時点での有効率が90%だったというデータもあります。中には効果が実感できないままの人もいますが、フィナステリドの正確な効果を実感するには、長期的に服用していくことが必要となります。

毎日決まった時間に服用する習慣は、飲み忘れを防ぎます。 朝に服用する習慣がおすすめです。 4-2

フィナステリドは1回服用するとおよそ24時間効果が持続します。効果が持続する時間は、5α‑リダクターゼに働きかけDHTの生成を抑えます。しかし、服用から24時間が過ぎフィナステリドの効果が切れると、5α‑リダクターゼが働きだし、DHTが生成されてしまいます。このような時間がなくなるよう、毎日決まった時間に服用し、フィナステリドの効果が切れないようにしましょう。

フィナステリドはプロペシアのジェネリック医薬品であるため、有効成分も変わらず、効果効能もプロペシアとほぼ一緒です。AGAの治療薬として使われ、進行を遅らせる働きがあります。AGAの治療薬という言葉で気を付けていただきたいのが、フィナステリドはAGAの進行を抑える効果があるのであって、発毛を促す治療薬ではないということです。AGAはDHTという男性ホルモンが正常なヘアサイクルを乱し、成長しきらないまま抜ける髪が増えたり、休止期に入る髪が多くなることで、薄毛になっていきます。フィナステリドは、そうした男性ホルモンのヘアサイクルを乱す作用を抑え、通常のヘアサイクルを維持させる働きがあります。

【AGA治療薬】プロペシア(フィナステリド)とは?効果や副作用

フィナステリドは先述した通り、AGAの進行を抑える治療薬であって、発毛を促す効果がある治療薬ではありません。フィナステリドを服用していて、効果が表れてくると髪の毛が生えてきたように見えますが、それは本来のヘアサイクルに近づき、成長すべき髪の毛が成長したからであって、フィナステリドが発毛を直接促したわけではありません。しかし、フィナステリドと併せて発毛を促進する治療薬を使用することで、発毛効果を一層高めることができます。そうした治療薬の代表とされるのがミノキシジルを配合した内服薬や育毛剤です。ミノキシジルは日本皮膚科学会が発表する診療ガイドラインにおいて、発毛効果が特に認められた最高ランクAに認定されています。フィナステリドもAランクに認定されているため、AGAの治療には、進行を抑えるプロペシア及びフィナステリド、そして発毛を促すミノキシジルを含む治療薬を併用すると効果的です。

ジェネリックとは、新薬(先発医薬品)と同量の有効成分を含み、同等の効果効能が認められた後発医薬品を指します。

プロペシアのジェネリックは、前述の通り「フィナステリド」という名称です。
0.2mgと1mgが販売されていますが、実際には1mgが処方されるケースが多いです。

ジェネリックは、新薬と比較して価格が安いため、6ヶ月以上の長期治療が推奨されるAGA治療では、非常に高いコストメリットが期待できます。

AGA治療薬としてジェネリックのフィナステリドを服用し、新薬と変わらない効果を実感されている方も多いです。

フィナステリドの副作用としては、性欲減退、勃起不全、精神的影響などが一部報告されています。 フィナステリドの服用方法と治療の基礎知識.

フィナステリドはプロペシアの後発品ですので、副作用もプロペシアと同様です。副作用が起こる確率は低く、ある臨床実験では副作用が発症した人は全体の5%以下だったと報告されています。医薬品の中でも比較的副作用が起こりにくい治療薬だと言えるでしょう。しかし、全く副作用が起きないわけではありません。副作用のひとつとして、男性機能の障害を起こす可能性があります。具体的には性欲減退、勃起不全、射精障害といった症状です。発現率は低いですが、心配な場合は医師に相談して服用を検討しましょう。

フィナステリドは、AGA治療薬として最も使用されているプロペシアのジェネリック医薬品です。ジェネリック医薬品とは、最初に開発した製薬会社の特許期間が満了した後、違う製薬会社が同じ有効成分で製造した医薬品のことです。全く一緒の成分で作られていることから、効果効能も同じものが期待できます。そして、価格もジェネリック医薬品の方が安価なことであることから、継続的に使いやすい医薬品として注目されています。フィナステリドはプロペシアの後発品として、さまざまな製薬会社から販売されています。どのメーカーのものにも名前に必ず「フィナステリド錠」と入っており、有効成分や配合量などは決められています。違う点は色や味といった点で、薬の効能としては変わりありません。全て国に認可されたものであるので、品質も保証されています。AGAの治療中の方や、AGAの治療をこれからお考えの方は医師にフィナステリドについて相談してみるのもいいでしょう。


服用回数:1日1回1錠 · 用量:0.2~1㎎ · 食事の影響:なし · 服用間隔:24時間毎(目安) · 服用タイミング:いつでも可.

AGA内服薬とひとくくりに言ってもいくつか種類があります。
ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドなど様々あり、飲むタイミングは人によって異なります。
寝ている間にホルモンの分泌が活発になる為、寝る前の服用を推奨していますが、毎日飲酒される方や、寝る前に服用するとむくみが出てしまう方もいらっしゃるので、日中の服用でも問題ありません。
体内の薬の血中濃度を一定に保つためには飲み忘れがないよう心掛け、毎日決まった時間に服用いただくのがベストです!

【AGA】フィナステリド1.0mg+ミノキシジル15%溶液 5ヶ月服用

軽く飲酒をした際には、数時間空けていただければ服用いただくこともできますが、毎日飲酒をする患者様には朝や日中の服用をお勧めしています。
お酒と一緒に服用したせいで身体的に大きな問題が起こることは考えにくいですが、軽いむくみや動機の症状が現れる可能性がありますし、飲酒することによって薬を飲み忘れる可能性が高くなり、効果が半減してしまうからです。
飲み忘れてしまった場合は、次の日から再度服用を開始してください。

【AGA】フィナステリド1.0mg+ミノキシジル15%溶液 5ヶ月服用 ~みらいサポートクリニック~ ..

フィナステリド錠は夜に服用するのもおすすめです。なぜなら夜は比較的余裕のある時間帯であり、頭皮が清潔になっている時間帯でもあるからです。

A. 「毎日」「同じ時間に」「指定された量を」服用してください。薬は血中濃度を一定水準に保つことで効果を発揮します。

フィナステリドは副作用で肝機能障害を起こす可能性を持った医薬品です。副作用の可能性としてはとても低いですが、フィナステリドは肝臓で吸収されるため、多少なりとも肝臓に負担をもたらします。一方、アルコールも肝臓で分解され負担をかけるため、アルコールとフィナステリドを一緒に服用するのは控えましょう。

【医師解説】フィナステリドについて。服用ポイント、作用・副作用、データ、注意点等について ..

女性の服用は禁止されています。フィナステリドは男性ホルモンの働きを抑制する作用があるため、男性胎児の生殖器発育に影響する可能性があります。女性、特に妊娠中の方は絶対に服用しないでください。またフィナステリドは未成年に対する安全性が実証されていないため、子供や未成年者が服用することも認められていません。もし、家庭にお子様がおられる場合は子供の手の届かないところに保管しましょう。

飲み忘れに気付いた際は、1回とばして、次の服用時間に1回分を服用してください。

フィナステリドはジェネリック医薬品であるため、プロペシアに比べ一般的に1000円程度安く販売されています。継続的な服用のためにはジェネリック医薬品は有効であり、医師に相談して上手に活用していきましょう。またインターネット上では個人輸入代行という形で手に入りますが、正規のルートではない医薬品は本物ではない可能性があり、効果効能も不透明です。必ず医師から処方してもらうようにしましょう。

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フィナステリドには、ヘアサイクルを正常に戻す働きがあります。

ヘアサイクルとは、1本1本の髪の毛が持つ「成長期」→「退行期」→「休止期」というサイクルのことです。

健康な毛根であれば、1回の「成長期」は2〜6年程度が目安です。
しかし、何らかの原因でヘアサイクルの周期が乱れ、成長期が短くなると、髪の毛が十分に成長する前に抜けるため、薄毛が進行してしまうのです。

フィナステリドには、ヘアサイクルを乱す原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する働きがあり、AGA治療に効果を発揮します。

ただし、フィナステリドの効果があらわれやすいのは、前頭部と頭頂部の薄毛です。
側頭部や後頭部の薄毛には、デュタステリドというAGA治療薬が処方されるケースが多いため、診察時に薄毛が気になる部位を説明し、適切な治療薬については医師に相談しましょう。

AGA治療薬「プロペシア(フィナステリド)」男性型脱毛症 飲み薬

フィナステリドの効果は24時間持続するので、他の病気や風邪の治療薬のように、1日に3回飲むような必要がありません。ただし1日に1錠服用すればよい治療薬だからこそ、飲み忘れには注意が必要です。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

服用から24時間の体内におけるフィナステリド(プロペシアの主成分)の濃度変化です。

【薄毛/AGA治療】フィナステリドの真実を解説します。 | 美容コラム

フィナステリドの効果は、服用後24時間持続します。
そのため、1日に3回飲む必要はありません。

ただし、効果を実感するためには、少なくとも6ヶ月以上、1日1回1錠を継続して服用し続ける必要があります。
即効性があり、すぐに毛が生えてくるという薬ではないので注意しましょう。

Qフィナステリド服用中は献血できなくなりますか? A献血をされる場合 ..

普段からプロペシアを服用している患者さんがフィナステリド1mgを摂取すると上記グラフのように体内の血中濃度が変化していきます。

プロペシアの基本的な服用方法ータイミングや飲み忘れた場合の対応

フィナステリド錠は飲む時間に制約がありません。なぜならフィナステリドの効果は24時間続くからです。その点が一般的な治療薬と異なり、フィナステリド錠の服用を続けやすい理由の1つともなっています。

AGA治療薬プロペシア(フィナステリド)で抜け毛の進行を防止!

服用したタイミングで血漿中濃度が高くなり、時間が経つにつれて徐々に減っていっています。

AGA・治療対策【内服薬編】 | 親和クリニック名古屋院【公式】

AGA治療を検討するにあたって「フィナステリド」という治療薬をよく耳にするのではないでしょうか?
本記事では当院の医師がフィナステリドの効果や副作用、服用期間などについて解説いたします。