寒い冬~春の花粉症、小青竜湯も葛根湯加川芎辛夷も体をぽかぽか温めてくれます。


日本の処方で考えて見ますと、風寒型のものには、小青竜湯,葛根湯加川芎辛夷,川芎茶調散などを用い、風熱型には越婢加朮湯や辛夷清肺湯を用い、虚弱型には補中益気湯、麻黄附子細辛湯を用いることになっています。
ところが、近年になって、漢方的にみたアレルギー性鼻炎の病像がやや変わってきました。それは、現代人の生活環境の変化(飲食物を含む)が関係しているようです。


以前、患者さんが煎じ薬で希望されたので、葛根湯加辛夷川芎の煎じを処方したことがあります。

【参考文献】
[1]マトリックスでわかる!漢方薬使い分けの極意 渡辺賢治
[2]日本漢方生薬製剤協会 カンゾウ(甘草)含有医療用漢方製剤による低カリ ウム血症の防止と治療法
[3]ツムラ葛根湯エキス顆粒(医療用)添付文書
[4]公益社団法人福岡県薬剤師会 妊婦への投与に注意が必要な漢方薬
[5]公益社団法人福岡県薬剤師会 質疑応答

実際の用い方として、今中先生は、2月の頃の花粉症には小青竜湯を出し,3月になって内熱が出現してきたら五虎湯を足していくという形を取ることが多いと述べています。逆に、風寒型なのに小青竜湯では不十分という方には、麻黄附子細辛湯をプラスします。

ツムラ漢方 葛根湯加川キュウ辛夷エキス顆粒 48包 第2類医薬品

アレルギー性鼻炎では「小青竜湯」が、そして蓄膿症では「葛根湯加川キュウ辛夷」 といった処方がよく用いられます。
これらの処方に共通して配合されている生薬と言えば…

もちろん、「鼻汁がダラダラ垂れて辛い、仕事にならない、日常生活に差し支える」といった方にはご相談のうえで漢方薬を処方しています。その時に一番よく使うのが葛根湯加川芎辛夷という薬です。麻黄(西洋薬で言うところのエフェドリン)が含有されており風邪のひき始めの水様性鼻汁に著効することがあります。

鼻水が粘っこい場合は、葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウ ..

葛根湯は、風邪の初期に効果が期待できる漢方薬で、多くの方が飲んだことのある薬かもしれません。ただし、「甘草」や「麻黄」など副作用に注意が必要な成分が含まれているため、長期間の服用は避けたほうが良いでしょう。また、他の薬と併用する場合も、飲み合わせに注意が必要です。

小青竜湯にも、葛根湯加川芎辛夷にも、越婢加朮湯にも、五虎湯にも、麻黄細辛附子湯にも、麻黄という生薬が配合されています。麻黄の主成分はエフェドリンで、実はこの成分が麻黄の中に入っているのを発見したのは、日本人の長井長義でした。

柴胡桂枝湯との飲み合わせで禁忌となっている薬はありません。 しかし、併用するときに注意が必要な薬はいくつかあります。


妊娠中に風邪を引いた際の第一選択薬としては「香蘇散(こうそさん)」が知られていますが、妊娠中の風邪薬は必ず主治医の指示に従って服用するようにしましょう。
また、授乳中の服用に関しては、 しかし念の為、授乳中に葛根湯を服用する場合は、赤ちゃんの様子を十分観察し、眠りが浅い、いつもより泣くなどの様子が見られたら中止し、主治医にご相談ください。

葛根湯とトラネキサム酸は、一緒に服用しても問題ありません。トラネキサム酸は、抗炎症作用があるため、風邪による喉の痛みや扁桃炎の治療に使われることがあります。また、抗プラスミン作用があるため、皮膚科では肝斑(かんぱん)の治療に処方されることもあります。さらに、市販の風邪薬にもよく含まれています。


アレグラ系ジェネリック鼻炎薬と、葛根湯加川芎辛夷の併用についてサンドラッグの薬剤師に相談。医師の処方がないのであれば避けるべし、とのこと。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は疲れ、食欲不振、風邪などに使用される漢方薬です。葛根湯と補中益気湯には甘草、大棗、生姜という共通の生薬が含まれているため、一緒に服用する際には注意が必要です。特に
自己判断で一緒に服用することは避け、併用する際には医師や薬剤師に相談しましょう。

葛根湯加川芎辛夷 ; 漢方薬 · 第2類医薬品 · 96錠:1,975円 · 1日3回食前または食間に4錠服用 · 発疹、かゆみなど.

葛根湯は一般的に安全性の高い漢方薬ですが、他の医薬品との併用によって予期せぬ副作用が現れる可能性もあります。以下では、他の薬との飲み合わせについて詳しく説明します。

花粉症に効果が期待できる漢方薬:小青竜湯、葛根湯加川芎辛夷、辛夷清肺湯など

体質や症状によっては、風邪症状でも葛根湯以外の漢方薬が適している場合があります。風邪の症状に使用される漢方薬については、こちら▼の記事で詳しく解説しています。

・抗ヒスタミン薬(アレグラR、ザイザルR、アレジオンR、クラリチンRなど) ..

ですから、小青竜湯などの麻黄を含む漢方薬が、アレルギー性鼻炎に効くのは、一つには、このエフェドリンの働きがあるから、と言うこともできます。もちろんこれらの薬は単独の成分で成り立ってはおらず、多くの他の薬との共同作用で効果を発揮します。