アボルブには以下の排尿トラブルを改善する効果が期待されています。
デュタステリドの科学的な情報は以下の通りです。
・化学名:N-[2,5-Bis(trifluoromethyl)phenyl]-3-oxo-4-aza-5α-androst-1-ene-17β-carboxamide
・分子量:528.53
・分子式:C27H30F6N2O2
・性状:白色、または微黄色の粉末(ザガーロカプセルは淡いオレンジまたは淡いピンク)
・融点242~252℃
・分配係数(log P):4.9.5mg」として製造販売承認を取得しました。
この製剤の外観はデュタステリドの先発品ザガーロにそっくりということが分かります。
AGA治療で処方されるジェネリック医薬品は「デュタステリドZA」と記載されており、たとえば「デュタステリドカプセル0.5mgZA『サワイ』」などがあります。
デュタステリド以外の添加物は、ジブチルヒドロキシトルエン、中鎖モノ・ジグリセリド、ゼラチン、グリセリン、濃グリセリン、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三酸化鉄、中鎖脂肪酸トリグリセリド、レシチンです。
ザガーロにはデュタステリドの含有量によって「ザガーロカプセル0.1mg」と「ザガーロカプセル0.5mg」の2種類があり、添付文書には「基本0.1mgを投与、必要に応じ0.5mgを投与する」とあります。しかし、実際のところ、臨床試験結果によると0.5mgの方が発毛効果が高く、副作用に差がないことが分かっています。そのため、医師の判断次第ですが、今後は0.5mgが主流となるかもしれません。(参照※1※2)
株式会社ビオメディクスが製造しているデュタステリドカプセル製剤です。
ザガーロの有効成分であるデュタステリドは、体内にある酵素、5αリダクターゼの働きを阻害することによって、AGAの原因物質であるDHTの生成を抑制する効果が認められています。こうして、体内のDHT値が下がることで、ヘアサイクルの正常化・薄毛の改善効果が期待できるのです。
ザガーロカプセル(以下、ザガーロ)はデュタステリドを有効成分とするAGA治療薬です。グラクソ・ウェルカム社(現グラクソ・スミス・クライン社)によって、前立腺肥大症(BPH)を適応症として1994年から臨床開発が開始されました。デュタステリドを有効成分とする前立腺肥大症治療薬は2001年にアメリカで、2002年にはヨーロッパで承認されています。日本においても2008年に「アボルブカプセル0.5mg」として製造販売承認を取得しました。
その後、デュタステリドが生成を抑制するDHT(ジヒドロテストステロン)がAGAにも関与すると考えられるようになりました。そこで、AGAを適応症とするデュタステリド治療薬の開発が進められることとなったのです。AGAを適応症とするデュタステリドは2009年に韓国で承認されましたが、アメリカやヨーロッパでは販売戦略上の理由によって、男性型脱毛症に対する開発を行わないことが決定されています。日本においては2015年に承認され、2016年から販売が開始されました。.5mg」として製造販売承認を取得しました。
アボルブとザガーロのジェネリック医薬品は、それぞれデュタステリドAVとデュタステリドZAです。
よって女性(とくに妊娠中や授乳中の方)や子どもが服用することは禁止されています。デュタステリドは経皮吸収されるので、です。
ザガーロがAGA治療薬として承認される以前に、2010年から2012年にかけて世界規模の臨床試験が行われました。この第Ⅱ/Ⅲ相二重盲検比較試験(国際共同試験)は20歳から50歳の男性のAGA患者917例(日本人200例)を対象として、ザガーロ(0.02mg、0.1mg、0.5mg)、フィナステリド1mg、そしてプラセボを1日1回投与し、24週間の経過を比較するという形で行われました。
頭頂部の直径2.54cm内における非軟毛(直径30μm以上)の数の変化はザガーロ0.1mgを投与した場合、63本の増加、0.5mgを投与した場合で89.6本の増加が認められました。それに対して、フィナステリド1mgを投与した場合は56.5本の増加、プラセボは4.9本の減少となっていましたので、ザガーロはすでにAGA治療薬として承認されているフィナステリドよりも優位性が高いことがわかります。髪の太さにおいても、同じく直径2.54cm円内における非軟毛の太さの合計はザガーロ0.1mgの場合で3.9、0.5mgにおいて5.8の増加が認められています。フィナステリド1mgの場合で4の増加、プラセボは0.9の減少でしたので、髪の太さにおいてもザガーロの優位性があることがわかりました。
日本国内ではより長期間にわたる投与試験も行われています。この国内長期投与試験は20歳から50歳のAGA患者120例を対象としたものです。試験方法は他施設共同で行われ、ザガーロ0.5mgを1日1回の、52週にわたって投与し、安全性や有効性について検討されています。この試験においては、頭頂部の直径2.54cm円内における非軟毛(直径30μm以上)の数は26週時点で87.3本、52週時点で68.1本の増加が認められました。60μm以上の硬毛の数は26週時点で60.8本、52週時点で76.9本増加しています。この結果から、毛髪の増加数は52週時点では落ちてしまいますが、健康な硬毛の数はより増加することがわかりました。(参照※1※2)
デュタステリドを主成分とする治療薬には「ザガーロ」と「アボルブ」があります。
以下の通り、2つの薬は基本的に同じ作用を持っています。これはデュタステリドの阻害する「5αリダクターゼ」が、頭部だけでなく前立腺にも存在するためです。
例えば、医薬品の原薬・中間体などの輸入・販売、ジェネリック医薬品の製品開発・商品企画・企業間コーディネートといった製薬関連企業向けの幅広いコンサルティング事業などです。
薬の個人輸入には、重大な健康被害を引き起こすリスクがあります。
前立腺が大きく肥大することにより、尿道を圧迫する前立腺肥大症。「尿が出にくくなる」「尿の切れが悪くなる」「頻尿になる」などの症状があらわれます。アボルブの有効成分であるデュタステリドは、肥大した前立腺を小さくする効果があるため、前立腺肥大症に伴う諸症状の改善効果があります。
デュタステリドと併用してはいけない禁忌薬(飲み合わせの悪い薬)はありません。
デュタステリドを有効成分とするアボルブは、前立腺肥大症による残尿感や頻尿の症状を改善する薬です。2009年にグラクソ・スミスクライン社より発売されました。淡黄色不透明の長楕円形の軟カプセル剤で、0.5mgの規格が流通しています。
個人差はありますが、早ければ6ヶ月で効果を実感できる可能性があります。
アボルブとザガーロは同じ有効成分「デュタステリド」を含有する薬。しかしアボルブは前立腺肥大症の治療に、ザガーロは男性型脱毛症(AGA)に用いられる医薬品です。なぜ同じ成分にも関わらず適応症が異なるのでしょうか。この記事ではアボルブとザガーロの違いや、正しいAGA治療について解説します。
ザガーロジェネリック(デュタステリド錠)は、2020年に国内で製造開始されました。
DクリニックのAGA治療では、一定期間薬を服用いただいた後、薬の量を減らすなどの維持療法に切り替えることが可能です。治療効果やご予算に応じて、お一人おひとりにあった治療方法のご提案をさせていただきます。なお、維持療法に切り替える場合は、基本的には費用を抑えることが可能です。
ここでは、ザガーロの効果に関するよくある質問と解説を紹介します。
2020年6月よりアボルブのジェネリックの販売が解禁。各製薬会社より、「デュタステリド0.5mgAV」が発売されています。
ザガーロジェネリック(デュタステリド錠)は、2020年に国内で製造開始されました。
Dクリニックでは、薬を処方するだけでなく、治療効果を高めるために毎月の診察を重要視しております。AGA治療で最も重要で難しいことは「薬の服用を続けること」です。せっかく診察を受けて薬を処方してもらっても、薬を飲むのを忘れてしまったり、治療を頑張ろうという前向きな気持ちが途切れたりして、十分な治療効果が出ない場合があります。当院では、患者様にしっかりとした治療効果を感じていただくために、毎月診察をお受けいただいております。治療の進み具合や患者様のお悩みなどを把握し、その都度適したアドバイスをすることで、より高い治療効果が期待できるのです。一般的なクリニックでは薬を処方したら終わりということが多いですが、医師と患者様が二人三脚となり、治療開始後も丁寧なサポートを受けられるのは、DクリニックでAGA治療を受けるメリットといえます。
[PDF] デュタステリドカプセルZA「サワイ」を 服用される方へ
Dクリニックには院内調剤室があるため、患者様お一人おひとりに適した配合のザガーロカプセルを処方できます。一般的に、AGAクリニックでは製薬会社の作るザガーロカプセルを処方しますが、有効成分の配合量が一定のため、患者様に最適かどうかは判断しにくいのです。対して当院の院内調剤室では、ザガーロカプセルの有効成分であるデュタステリドの濃度を細かく調整し、患者様に不足するビタミン類や亜鉛などの栄養素を加えたオリジナルのザガーロカプセルを調合しています。そのため、お一人おひとりの症状にあったザガーロカプセルを処方できるのです。患者様ごとに配合の異なるザガーロカプセルを処方することで、より高い治療効果が見込まれます。
さて、弊社製品の5α還元酵素阻害薬 前立腺肥大症治療薬『デュタステリドカプセル0.5mgAV「サワ
同じ成分のザガーロにもジェネリック医薬品は存在し、「デュタステリドZA(0.1mg/0.5mg)」が2020年10月から販売されています。
デュタステリドはザガーロの成分名(一般名)です。AGA(男性型脱毛症:思春期以降の男性の進行性脱毛症)の発症と.
ザガーロは個人輸入によって購入することも可能です。しかし、海外で流通しているものの中には偽造薬も多く、非常にリスクが高いのです。また、ここでご紹介しました通り、ザガーロを服用することによって副作用が起こる可能性もあります。そのため、自己判断での使用は危険です。安全に、そして効果的に使用するためには、専門のクリニックなどで専門の医師の診断・検査などの上で処方を受けることが推奨されます。
ザガーロカプセル(デュタステリド)とは? ~効果や副作用について
ザガーロの服用中は輸血、献血ができません。服用を中止した後も、血中濃度が下がるまでに一定の時間が必要となります。ザガーロの有効成分であるデュタステリドが体外に排出されるまでには12~20週間程度の時間がかかるとされており、ザガーロを休薬する場合、この日数を考慮してください。また、数値が正常に戻るまでには約6か月が必要であるという点も頭に入れておく必要があります。
そして、令和2年10月20日からザガーロのジェネリック薬である「デュタステリドカプセルZA(トーワ)」が発売されました。
いうまでもないかもしれませんが、ザガーロを安全に使用するためには、容量・用法を守ることが大切です。ザガーロには有効成分のデュタステリドの含有量が0.1mgのものと0.5mgのものがあります。成人男性の場合、通常は0.1mgのものは1日1回、服用します。専門の医師の判断のもと、必要であれば0.5mgのものを1日1回服用してください。
服用の際の注意点としては、カプセルの内容物が口内や喉の粘膜を刺激することがあるため、カプセルは噛んだり開けたりせずに服用しなければなりません。また、ザガーロは継続して使用する必要があります。人によっては投与開始後12週間で改善が認められることもありますが、通常は6か月間の服用が必要となります。また、6か月異常服用してもAGAの改善がみられない場合には、専門の医師の判断のもとで中止・または継続服用を検討すべきです。
また、この他にも以下の注意点があります。
医療用医薬品 : デュタステリド (デュタステリド錠0.5mgZA「F」)
アボルブとザガーロ双方にジェネリック医薬品(後発医薬品)が存在するので、もしAGA治療を行いたいと言う方は、アボルブジェネリックではなく、ザガーロジェネリックの使用を検討しましょう。
ザガーロ(デュタステリド)の効果と副作用 | TCB・AGA外来
上記の通り、ザガーロによるAGA治療によって、いくつかの副作用が起こる可能性があります。では、その頻度はどの程度なのでしょう? 国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(2010~2012年)において、臨床検査値異常を含む副作用の発現率は557例の内、95例で、17.1%となっています。その中でも、特に高い割合を占めているのが、先ほどもご紹介した性機能障害です。もっとも多かったのが勃起不全(ED)で、4.3%。日本人に限定すると5.0%となっています。次いで、リビドー減退(性欲減退)が3.9%、精液量減少が1.3%となっています。発現率が1%未満の副作用としては、発疹、頭痛、抑うつ気分、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房不快感)、腹部不快感などが報告されています。
そして、頻度不明の起こりうる副作用としては、蕁麻疹、アレルギー反応、瘙痒症、限局性浮腫、血管浮腫、浮腫性めまい、味覚異常、精巣痛、精巣腫脹、脱毛症(主に体毛脱落)、多毛症、腹痛、下痢、倦怠感、血中クレアチンホスホキナーゼ増加などが挙げられます。
17.1%というと、かなりの高い割合に思えるかもしれませんが、軽微なものも含まれており、逆に重篤な副作用起こったという報告は稀です。特に重篤な副作用としては、先ほどもご紹介しましたが、肝機能障害や黄疸が挙げられます。こちらも発生頻度は不明となっていますが、稀なケースであると考えていいでしょう。
確かにザガーロを服用することによって副作用が引き起こされる可能性はありますが、容量や用法を守って正しく使用すれば、安全に使用することができます。とはいえ、副作用が起こる可能性はゼロではありませんので、専門のクリニックなどで医師による指導に従って使用するようにしましょう。そうすることで、ザガーロの安全性や効果をより高めることができます。
デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用
ザガーロの副作用としてもっとも多く報告されているのが性機能障害です。国際共同第Ⅱ/Ⅲ相弛緩においても、報告されている副作用の大部分が性機能障害となっています。具体的な症状としては勃起不全(ED)やリビドー減退(性欲減退)、精液量減少などが挙げられます。ザガーロの有効成分であるデュタステリドは、酵素の5αリダクターゼの働きを阻害する効果が認められています。これは、AGA治療において重要な薬理作用ではありますが、これが性機能障害を引き起こすと考えられています。5αリダクターゼは頭部のみでなく、前立腺や陰茎にも存在しており、勃起などの性機能に関わる働きをしているためです。その働きがザガーロによって阻害されることから、性機能障害が引き起こされてしまいます。
また、ザガーロの副作用として女性化乳房、乳房肥大も挙げられます。これはその名の通り、女性のように胸が大きくなってしまうという症状です。男性の体内にも一定の女性ホルモンが存在しますが、その分解が遅れるため、ホルモンバランスが崩れ、体に影響を及ぼしてしまうことが原因と考えられています。肥大化以外にも、乳頭痛や乳房不快感といった症状も報告されていますが、いずれも発現率は低く、稀な副作用であるといえます。
この他に、性機能に関する副作用として起こりうるものとして、精巣痛なども挙げられますが、発現頻度は高くはありません。