・患眼を開瞼して結膜嚢内に塗布し、閉瞼して軟膏が全体に広がった後、開瞼すること。 ・軟膏が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。


プレドニン眼軟膏(一般名:プレドニゾロン酢酸エステル)は、抗炎症作用や抗アレルギー作用のあるステロイド眼軟膏で、炎症による目の腫れや赤み、かゆみなどを改善する作用があります。
ステロイド外用薬は強さにより5段階に分けられますが、プレドニン眼軟膏の強さは最も作用のおだやかなウィーククラスに相当するとされています。
プレドニン眼軟膏と同じようにステロイドを主成分とする眼軟膏は、他にサンテゾーン0.05%眼軟膏(デキサメタゾン)などがあります。


なお、本剤は眼手術後の炎症を抑える目的で使用する場合もある。また、本剤の中には点眼用以外の用途(点耳用や点鼻用)でも使用する製剤もある。

プレドニン眼軟膏は、主成分の粒子が非常に細かく、基剤である白色ワセリン・流動パラフィンへの分散がとても良好なことから、組織との接触面が広いのが特徴です。
特にまぶたの皮膚は薄く、炎症を起こしている部位ではステロイドの吸収が良いため、プレドニン眼軟膏は作用の弱いウィーククラス相当とされるものの効果が期待できます。

霰粒腫は、眼瞼の瞼板内にあるマイボーム腺(涙の成分を分泌する脂の腺:上眼瞼40~50個、下眼瞼約20個)の出口がつまり、その中に粥状の分泌物がたまった慢性肉芽腫性炎症であり、細菌感染を伴わない。霰粒腫に二次的に感染を起こした急性霰粒腫は、感染症である麦粒腫との鑑別が困難なことがある。
(症状)
限局型では瞼板内に限局し、発赤、疼痛、圧痛はない。皮下に可動性のない腫瘤として触知する。びまん型では眼瞼前葉(皮膚、眼輪筋)に炎症が及び、発赤、軽度の圧痛がある。
(治療)
切開と掻爬による手術が基本である。非感染性の炎症であるため、ステロイドに反応して縮小する。急性霰粒腫であれば、抗菌点眼薬、眼軟膏、内服薬を使用する。比較的小さい霰粒腫では抗菌薬および低濃度ステロイド点眼薬を使用し、自然吸収を期待する。大きい霰粒腫や眼瞼皮膚に炎症が及ぶ霰粒腫の場合、ステロイド軟膏を皮膚側に塗布すると有効な場合がある。ただし、ステロイド軟膏の治療は、縮小に1~3ヶ月かかることと、眼圧上昇などの問題点がある。小児で手術困難、または手術以外の治療を希望した場合、ステロイド眼軟膏が考慮されるが、眼圧が測定できることが条件となる。
成人の処方例:1回適量1日2回(塗布)
・プレドニン™眼軟膏(プレドニゾロン酢酸エステル)
・サンテゾーン™0.05%眼軟膏(デキサメタゾン)
小児の処方例:1回適量1日1~2回(塗布)
・ネオメドロール™EE軟膏(フラジオマイシン硫酸塩/メチルプレドニゾロン)
・プレドニン™眼軟膏(プレドニゾロン酢酸エステル)

効能・効果 外眼部および前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症の対症療法)。

プレドニン眼軟膏は、外眼部および前眼部の炎症性疾患(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症)の対症療法に使用されます。
通常は1日数回、適量を患部に塗布しますが、症状により適宜増減します。

は強さにより5段階に分けられますが、グリメサゾンは下から2番目のミディアムクラスに分類されます。同じ強さのステロイド外用薬としては、アルメタ(アルクロメタゾンプロピオン酸エステル)、、リドメックス(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)、レダコート(トリアムシノロンアセトニド)、などがあります。
比較的作用がマイルドなので、顔や陰部などの皮膚の薄い部分の治療にも使われることがあります。また、赤ちゃんなど幼いお子さまに処方されることもあります。
なお、タール剤とステロイドを配合した外用薬は、日本においてはグリメサゾンのみです。グリメサゾンは、デキサメタゾンのみを主成分とする外用剤と比較して症状が再発するまでの期間が長く、再燃性を低減させる作用が期待できます。

でも…。顔やデリケートゾーンにステロイド配合薬を使うのはNG?

最近では1FTU(finger tip unit)という単位を用いて軟膏やクリームの塗る量を説明されることが多くなりました。これは人差し指の先端から第一関節までチューブから絞り出した量が約0.5gで、両方の手のひらに塗る量に相当するという塗り方です。この場合、絞り出した量が約0.5gになるのは25gや50gの大きいチューブです。5gのチューブでは人差し指の先端から第一関節までを2回絞り出した量が約0.5gとなります。1FTUを用いた塗る量は少し多いなと感じると思いますが、軟膏やクリームはたっぷり塗ることで十分な効果が得られます。逆に、塗る量が少なすぎると十分な効果が得られず、長期間塗らないと病気が治らないことがあります。なお、1FTUは本来ステロイドの軟膏やクリームを塗る時の量です。軟膏やクリームによっては塗る量が制限されている薬もあるので注意して下さい。不明な場合は必ず医師や薬剤師に訊いてから塗って下さい。

プレドニン眼軟膏を使用する前には、石鹸などできれいに手を洗ってください。そして、使用前にチューブの先から少しだけ軟膏を絞り出し、清潔なティッシュで軟膏をふき取ってから使用してください。
使用後は、チューブの先端を清潔なティッシュでふき取ってからキャップをしてください。

メタゾンの 0.75mg と同等の抗炎症作用を得るには、コルチゾン 25mg、ヒドロコルチゾン 20mg、プ

軟膏やクリームの使用期限は数年間ととても長く使用することが可能です。正確な使用期限は軟膏やクリームのチューブを良く見るとキャップと反対の方に書いてあります。稀に記号で書かれている場合もありますが、その場合は薬剤師に訊いて下さい。このように長期間使用可能な軟膏やクリームも使用方法によっては長期間使えない場合があります。例えば、塗る時にチューブの先端を直接患部につけて絞り出したりすると、細菌がチューブの先端に残り、汚染されて使用できなくなることがあります。また、2種類以上の軟膏やクリームを混合して使用する場合も、衛生面だけでなく分離などの問題が起こることがあります。この場合も薬剤師に訊いて下さい。
使用前にはしっかりと手を洗って清潔にした後、指などに絞り出してから患部に塗って下さい。綿棒などでチューブから取って塗ると、より衛生的で長期間使用できます。

軟膏やクリームは長期間使用可能ですが、正しく保存しないと使用期限まで使用できないことがあります。特に、温度や光などの影響を受けやすい軟膏やクリームが多いので注意して下さい。軟膏やクリームの保存温度は大部分が『室温保存』です。室温保存とは正確には1℃~30℃の範囲内で保存することです。夏場など30℃と超える場合には冷蔵庫などに保存して下さい。ただし、0℃以下に保存すると凍結して使用できなくなる軟膏やクリームもあるので、冷蔵庫内の温度を確認し、冷気の吹き出し口などを避けて保存して下さい。夏に車内に放置した軟膏やクリームは溶けてしまい使用できなくなるので、放置しないようにして下さい。一度溶けた軟膏やクリームは冷やした後に硬くなっても、同じ効果が得られない場合があるので使用しないで下さい。軟膏やクリームは薬局などでもらう場合、必ず薬の袋などに使用方法以外にも保存方法が書いてあるので、きちんと読んで正しく保存して下さい。薬の袋から出して使っていると使用方法や保存方法が判らなくなるので、必ず使用後は袋に戻して保存して下さい。
参考:公益社団法人 日本皮膚科学会


合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)製剤で、抗炎症作用や抗アレルギー作用により、目の炎症を抑えます。 ..

グリメサゾンと同成分の市販薬は販売されていません。
ただし、グリメサゾンに配合されているデキサメタゾンを主成分とする市販薬はあります。また、グリメサゾンと同じミディアムクラスのステロイド外用薬も販売されています。
しかし、市販薬はグリメサゾンと成分も適応も異なるため、まったく同じように使うことはできません。万が一、市販薬を5~6日ほど使用しても症状が良くならない場合、あるいはかえって症状が悪化した場合は、すぐに使用をやめて早めに診察を受けてください。

② 上記以外の医薬品については、「IF記載要領 2013」による作成 ..

上まぶたの裏側に炎症などがありプレドニン眼軟膏を使う場合でも、下まぶたの内側に塗布すれば大丈夫です。まぶたを閉じて1~2分もすれば上まぶたの裏側にも薬が行き渡るため問題ありません。

デキサメタゾン眼軟膏0.1%「ニットー」日東メディック株式会社.

プレドニン眼軟膏を下まぶたの内側に塗ったあとは、まぶたを閉じて軽くおさえるだけで十分です。しばらくすると軟膏が自然に溶けて広がるので、揉みこむ必要はありません。また、目を傷付けないために、強くおさえたりこすったりするのも避けてください。

・ 急激に発症する場合:急激に「目の充血」、「目の痛み」、「目

軟膏は使用目的によって、つけ方が異なります。正しい使い方をしないと、しっかりとした効果が得られないことがあります。

眼軟膏の使用目的は、大きく3つに分かれます。


指先に軟膏を出し、薄く皮膚に塗ります。




綿棒の先に軟膏を出し、まぶたの縁に塗ります。上まぶたにつける時は上まぶたを上に引き上げ、下まぶたにつける時は下まぶたを引き下げるとつけやすくなります。





鏡を見ながら、下まぶたを下に引き、チューブから直接、軟膏を下まぶたの内側につけます。この時に、チューブの先端がまぶた、まつ毛、眼球に当たらないように気を付けましょう。


どの使い方も、せっけんで手を洗い、使用前にチューブの先から軟膏を少しだけ出し、清潔なティッシュで拭き取ってから使用して下さい。
使用後も清潔なティッシュで拭き取ってからキャップをして下さい。

メタゾン、デキサメタゾン、プレドニゾロンは眼圧上昇作用が強いとされ

プレドニン眼軟膏に限らず、医療機関で処方された塗り薬は指示された部位以外に使用しないでください。
外用薬は、症状や部位に応じた適切なものを使用しなければ十分な効果が期待できません。また、適切に使用しなければ副作用が生じるおそれもあります。
外用薬が必要な場合は、受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

剤型・規格, 目・耳鼻用剤・0.05%1g ; 薬価, 46.70円 ; 製薬会社 ; 添付文書 ; 効能・効果

プレドニン眼軟膏と同じ成分の市販薬はありません。そもそも、眼軟膏はドラッグストアなどでは販売されていません。
また、プレドニン眼軟膏は無菌状態で製造されていますが、市販の塗り薬は必ずしも無菌状態で製造されているわけではありません。したがって、市販薬をプレドニン眼軟膏と同じように使うのは危険です。やむを得ず市販薬をまぶたの皮膚に塗る場合であっても、目に入らないよう注意してください。

症例以外は極力投与しない),☆痒疹群(小児ストロフルス,蕁麻疹様

プレドニン眼軟膏の薬価は61.9円/gです。チューブ1本あたりの量は5gなので、薬剤費は309.5円/本になります。
もっとも、患者さまにご負担いただくのは保険割合に応じた金額になります。例えば、3割負担の患者さまがプレドニン眼軟膏5g/1本を処方された場合、ご負担金額は92.85円です(薬剤費のみの計算です)。
ジェネリック薬を選択すれば、さらに薬剤費をおさえられます。

点眼薬と副作用 八千代市 眼科【加藤眼科】日帰り白内障手術・緑内障

病気の治療で内服薬を服用している場合でも、プレドニン眼軟膏を併用することに特に問題はありません。ただし、他のステロイド外用薬を使用している場合は、併用により過剰投与になるおそれがあります。使い分けを考慮しなければならない場合もあるため、必ず併用薬をお伝えください。

外眼部および前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症)

プレドニン眼軟膏を連用すると、数週後から眼圧亢進や緑内障があらわれることがあります。そのため、やむを得ず長期連用する場合は定期的な眼圧検査が必要です。
また、プレドニン眼軟膏によるその他の重大な副作用として、眼部の穿孔や後嚢白内障などが報告されています。
重大な副作用が発生することは稀ですが、下記のような症状があらわれた場合はすみやかに診察を受けてください。

・ 急激に発症する場合:急激に「目の充血」、「目の痛み」、「目の

プレドニン眼軟膏の成分に対して過敏症の既往歴がある場合は、重篤なアレルギー症状があらわれるおそれがあるため使用できません。
また、角膜上皮剥離や角膜潰瘍がある場合、ウイルス性結膜・角膜疾患、結核性眼疾患、真菌性眼疾患、化膿性眼疾患などがある場合は、症状の増悪をまねくおそれがあるため治療上やむを得ない場合を除き使用しません。
他院で上記症状などを指摘されている場合は、診察時にご相談ください。

アレルギー性結膜炎の子供さんを診療するときに気をつけていること

目薬と併用する場合は、プレドニン眼軟膏を最後に使用してください。その際、少なくとも5分は間隔を空けてください。
眼軟膏は長時間目の表面にとどまり、水分をはじいてしまうため、先に塗ってしまうと目薬の効果が得られなくなるおそれがあります。

[PDF] くすりのしおり 商品名:デキサメサゾン軟膏0.1%「イワキ」

鏡を見ながら下まぶたを指で引き下げ、チューブを少しずつ押しながら下まぶたの内側部分に薬をつけます。このとき、チューブの先端がまぶたやまつ毛、目に当たらないように注意してください。
薬をつけたら静かにまぶたを閉じ、軟膏が目全体に行きわたるのを待ってください。あふれた眼軟膏は、清潔なティッシュなどでやさしくふき取ってください。

必ず指示された使用方法に従ってください。 ○ 眼の中に入らないように注意してください。

(禁忌)
2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1.連用により、数週後から眼内圧亢進、緑内障があらわれることがあるので、定期的に眼内圧検査を実施すること〔11.1.1参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.角膜上皮剥離又は角膜潰瘍のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(症状が増悪するおそれがあり、また、角膜穿孔を生ずるおそれがある)〔11.1.3参照〕。
9.1.2.ウイルス性結膜疾患・ウイルス性角膜疾患、結核性眼疾患、真菌性眼疾患又は化膿性眼疾患のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(症状が増悪するおそれがあり、また、角膜穿孔を生ずるおそれがある)〔11.1.3参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。長期・頻回投与を避けること。
(小児等)
特に2歳未満の場合には、慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
一般に生理機能が低下している。
(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意
患者に対し次の点に注意するよう指導すること。
・〈投与方法共通〉薬剤汚染防止のため、塗布するとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・〈投与方法共通〉他の点眼剤を併用する場合には、本剤を最後に使用する(その際、少なくとも5分以上間隔をあける)。
・〈結膜嚢内に塗布する場合〉結膜嚢内に塗布する場合、患眼を開瞼して結膜嚢内に塗布し、閉瞼して軟膏が全体に広がった後、開瞼すること。
・〈結膜嚢内に塗布する場合〉結膜嚢内に塗布する場合、軟膏が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。
(保管上の注意)
室温保存。