認されていたが、その後、日医工株式会社により同錠 4mg が開発され承認
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:ジャン=クリストフ・バルラン)は、本日、抗悪性腫瘍剤エムプリシティ®点滴静注用300mg、同400mg(一般名:エロツズマブ(遺伝子組換え))について、再発又は難治性の多発性骨髄腫の適応で、ポマリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法として、製造販売承認事項一部変更承認を取得したことをお知らせ致します。
今回の承認申請は、国際共同ランダム化第Ⅱ相臨床試験であるELOQUENT-3(CA204-125)試験のデータを根拠としています。
デキサメタゾンは、1958 年に開発された合成副腎皮質ホルモンで、グルココルチコイ ..
エムプリシティは、ELOQUENT-3試験において、Pd群に対し、本剤をポマリドミドとデキサメタゾンに加えることにより(E-Pd群)、無増悪生存期間(PFS)では、ハザード比:0.54[95%信頼区間:0.34, 0.86, 層別log-rank検定p=0.0078(有意水準0.2)]と有意な延長を示しました。また、全生存期間(OS)の中間評価においては、ハザード比:0.54(95%信頼区間:0.30, 0.96)でした。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、本剤の適正使用の推進に向けた医薬品情報提供活動を通じ、多発性骨髄腫の患者さんに貢献してまいります。
デキサメタゾンリン酸エステルナトリウムは、1960 年に米国メルク社研究所で開発された水溶
ELOQUENT-3試験は、2レジメン以上の前治療歴を有し、レナリドミドおよびプロテアソーム阻害剤による治療に難治性、または治療後に再発した多発性骨髄腫の患者117例が組み入れられました。患者は、エムプリシティとポマリドミドおよびデキサメタゾンの3剤併用療法(E-Pd)群(60例)またはPd群(57例)に1:1の割合で無作為に割り付けられ、病勢進行または忍容できない毒性が認められるまで、28日サイクルで投与を受けました。E-Pd群およびPd群の両群とも、ポマリドミド4mgを各サイクルの1~21日に投与し、デキサメタゾン40mg(75歳以下)または20mg(75歳超)を毎週投与しました。E-Pd群では、エムプリシティ10mg/kgを最初の2サイクルは毎週静脈内投与し、3サイクル目以降は20mg/kgを4週間間隔で投与しました。本試験の主要評価項目は、治験責任医師の評価による無増悪生存期間(PFS)でした。
申請時(2019年2月)に提出した最低9ヵ月の追跡調査の結果、主要評価項目であるPFSの中央値は、E-Pd群で10.25ヵ月、Pd群で4.67ヵ月でした。ハザード比は0.54(95%信頼区間:0.34, 0.86, P=0.0078)となり、E-Pd群でPd群と比較して有意なPFSの延長が認められました。副次的評価項目であるORRはE-Pd群で53.3%、PRd群で24.6%であり、Pd群と比較しE-Pd群でORRを改善しました(オッズ比4.62, 95%信頼区間:2.05, 10.43)。OSの中間評価の結果では,OSの中央値はE-Pd群で未到達(95%信頼区間:24.94, 推定不可),Pd群で17.41ヵ月(95%信頼区間:13.83, 推定不可)でした(ハザード比:0.54, 95%信頼区間:0.30, 0.96)。E-Pd群の安全性プロファイルについては、Pd群にエムプリシティを上乗せすることにより新たな安全性のリスクが加わることはなく、E-Pd群で発現したinfusion reactionはいずれも軽度で管理可能でした。
過剰な免疫反応を抑える薬として承認されたのがデキサメタゾンやバリシチニブなどです。 ..
エムプリシティは、米国では、2015年11月30日、FDAより、レナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法として、1から3種類の前治療歴を有する多発性骨髄腫患者に対する治療薬として承認されたがん免疫療法の一つです。また、2018年11月6日、ポマリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法として、レナリドミドとプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2種類の前治療歴を有する多発性骨髄腫患者に対する治療薬として承認されました。国内では、2016年9月28日に再発又は難治性の多発性骨髄腫の適応で、レナリドミド及びデキサメタゾンとの併用において、厚生労働省より製造販売承認されました。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とアッヴィ社は、エムプリシティを共同で開発しており、商業的活動は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が単独で行っています。
2019年末に中国で確認後、急速に全世界に拡散した新型コロナウイルス(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2:SARS-CoV-2)は、今日に到るまで1億7000万人が感染し350万人が死に到る歴史に残るパンデミックとなっている。このSARS-CoV-2による新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)の治療法開発には多くの研究者と企業が総力をあげてこの一年取り組んできた。抗ウイルス活性が示唆される既存薬のrepositioningの試行に加え、重症例での病態への関与が示唆される過剰免疫の抑制についても各種抗炎症薬の効果を検証する臨床試験が実施されている。しかし、2021年4月時点、本邦でCOVID-19治療薬として承認されているものは、抗ウイルス薬のレムデシビルと、抗炎症薬であるデキサメタゾン、バリシチニブの3剤のみである。
2646726N1120 | 東光薬品工業株式会社 デキサメタゾンプロピオン酸エステルクリーム0.
本邦も参加した米国国立衛生研究所アレルギー・感染症研究所(NIAID)が主体となり実施された、中等症~重症相当の成人COVID-19患者1062例を対象とした国際共同プラセボ対照二重盲検RCT(ACTT-1試験)において、回復期間の中央値[95%信頼区間]は、プラセボ群15日[13, 18]に対し本剤群10日[9, 11]であり、本剤群とプラセボ群との対比較において統計学的に有意な差が認められた(ハザード比:1.29[1.12, 1.49]、p<0.001)。また、企業治験として実施された中等症COVID-19患者596例を対象とした非盲検RCT(GS-US-540-5774試験)では、主要評価項目である7点順序尺度で評価した無作為化後10日目の臨床状態について、本剤5日投与群は標準療法群と比較して有意に臨床的改善をもたらすことが示されたものの(オッズ比:1.65[1.09, 2.48]、p=0.02)、本剤10日投与群と標準療法群との間に有意差は認めなかった(オッズ比:1.31[0.88, 1.95]、p=0.18)。
デキサメタゾンは合成副腎皮質ステロイド剤の一つであり、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用など、広範囲にわたる作用があり、国内では重症感染症等多岐にわたる適応症を有する既承認薬である。他のステロイドと比較し抗炎症作用が強く半減期が長い特徴があり、ミネラルコルチコイド作用は低い。
デキサメタゾン製剤の開発に対する必要性がある。もし、このフィルムが、多くの ..
COVID-19のような新興感染症では、発生時点では治療薬は存在しないことが多い。このような状況で取りうる手段として、既存薬や他効能で開発中の医薬品の中からの有効薬剤の探索(repurposing)がある[14]。この手法では新薬開発の大きな壁である「安全性」がある程度担保できていることから、有効なものが見出せれば大きな社会的効果が期待される。以下のような既存薬が候補として取り上げられ、本邦においても臨床試験が実施されている。
製品名 製造販売元 日本ジェネリック デキサメタゾン軟膏口腔用0.1%「CH」 長生堂製薬 先発製品名 アフタゾロン口腔用軟膏0.1%
複数のRCTでTCZによる死亡率の低下は認められなかったが、侵襲的酸素投与又は死亡に至った患者割合を評価したEMPACTA試験ではTCZの有用性が示された。また、REMAP-CAPグループ主導で実施された大規模な非盲検ランダム化アダプティブプラットフォーム試験やRECOVERY試験でもIL-6阻害薬の有用性が示されており、これらのプラットフォーム試験とRCTsの結果の差異は、治療体系の変化に伴いデキサメタゾンの併用率が大きく異なることが一因と考えられる。これらの知見を踏まえ、NIHガイドラインでは、人工呼吸器/高流量酸素を要する患者や、急速に酸素化の悪化を認めCRP値等の炎症マーカーの上昇を認める患者等に対して、デキサメタゾン併用下でのTCZ (8 mg/kg[最大800 mg/body]単回静脈内投与) 投与推奨が追記され、FDAは、人工呼吸器、ECMO管理含めた酸素投与を要し、ステロイド投与を受けている入院中の成人および2歳以上の小児COVID-19患者に対する本剤の緊急使用許可を2021年6月24日に発出した。国内では、非盲検単群国内第Ⅲ相試験(J-COVACTA 試験:JapicCTI-205270)が企業治験として実施されており、今後承認申請について規制当局と協議予定とのことである。