手足口病はウイルスが原因 手のひら、足の裏、口の中に発赤や水疱を生じる病気、「手足口病」。 通年で患者さんは来院されます.
千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉大学医学部臨床教授。公認心理師。千葉大学医学部関連病院勤務を経て、1998年千葉大学医学研究院小児病態学教官。2005年外房こどもクリニック開業(千葉県いすみ市)を経て、08年医療法人社団嗣業の会理事長、23年より「図書室のなかのクリニック」をコンセプトにした、こどもとおとなのクリニック パウルームを東京都港区に開業。日本小児科学会専門医・指導医。日本感染症学会専門医・指導医・評議員。日本遠隔医療学会理事。著書に『駆け抜けた17年』(幻冬舎)、『プライマリケアで診る小児感染症 7講』(中外医学社)、共著『最新感染症ガイド R-Book 2018-2021』(日本小児医事出版社)ほか多数。
・手足口病の口内炎は残念ながら塗り薬は効果がありません。 口内炎を治す飲み薬も、飲まないよりましという程度です。
千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉大学医学部臨床教授。公認心理師。千葉大学医学部関連病院勤務を経て、1998年千葉大学医学研究院小児病態学教官。2005年外房こどもクリニック開業(千葉県いすみ市)を経て、08年医療法人社団嗣業の会理事長、23年より「図書室のなかのクリニック」をコンセプトにした、こどもとおとなのクリニック パウルームを東京都港区に開業。日本小児科学会専門医・指導医。日本感染症学会専門医・指導医・評議員。日本遠隔医療学会理事。著書に『駆け抜けた17年』(幻冬舎)、『プライマリケアで診る小児感染症 7講』(中外医学社)、共著『最新感染症ガイド R-Book 2018-2021』(日本小児医事出版社)ほか多数。
手足口病は、咽頭結膜熱(プール熱)、ヘルパンギーナと合わせて「三大夏かぜ」といわれるほど、子どもにとっては身近な感染症です。
口の中や、手足などに水疱を伴う複数の 発 ほっ しんが出る感染症です
手足口病の症状は、内部に水をもった2、3mm程度の小さな赤い発疹が手のひら、足の裏や甲、口の中にできるのが特徴ですが、必ずしも手・足・口の全てで症状が現れるとは限りません。また逆に、手足全体、腰やお尻などの広範囲に及ぶ場合もあります。
手足口病の主な原因は、エンテロウイルス属に分類されるウイルスです。属するウイルスの種類が多いため、一度かかって免疫ができても、違う型のウイルスに感染すれば何度も発症することがあります。ワクチンや抗ウイルス薬はありませんが、3日から1週間程度でほとんどが自然に治るため、対症療法を行いながら自然治癒を待ちます。保育園や学校は、平熱になって普段通りの食事が摂れれば登園・登校できます。
チブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病(眼
また、手足口病は感染力が強いので家庭内感染に注意しましょう。主な感染経路は3つあります。せきやくしゃみによる「飛沫感染」、患者が触ったドアノブやタオルなどを介して感染する「接触感染」、便に排出されたウイルスが、おむつ替えの時などに手指を介して口から入る「経口感染(糞口感染)」です。2~4週間程度は便から手足口病のウイルスが排泄されるため、回復後も注意が必要です。
お子さんについて、当てはまる答えをチェックしてください。子どもの手足口病注意度をチェックします。
手足が冷たくなる、手足の筋肉が硬直しガクガクと震える、手足の痛
手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、1950年代後半に認識されたウイルス性発疹症であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになった。本疾患はコクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスが原因ウイルスである。基本的に予後は良好な疾患であるが、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀であるが急性脳炎を生ずることもあり、なかでもEV71は中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られている。
手足口病は、子どもの代表的な「夏かぜ」の1つです。その名の通り、手のひら、足の裏や甲、口の中などに小さな水疱(すいほう)状の赤い発疹ができます。夏かぜとはいうものの、近年では春や秋、まれに冬にも発生することがあります。ほとんどの場合、手足口病は自然に治るので心配はいりませんが、感染力が強く、保育園や学校であっという間に広がるので、周囲で流行していたら気になりますね。お子さんの様子を観察しながら、この手足口病注意度チェックを受診やケアに役立ててみてください。
糖尿病、腎臓病、肝臓病、悪性の腫瘍などの症状の一つとしてかゆみや湿疹が起こる ..
図1.手足口病の年別週別の定点あたり報告数(2014年10月15日現在)
デキサメタゾン酢酸エステルプレドニゾロンヒドロコルチゾン酢酸エステル.
1997年4~6月にマレーシア・サラワクでは手足口病の大流行が見られ、急速な経過で死亡する例が30例以上報告された。1998年2月頃より台湾において手足口病が増加し、5月をピークとする大流行となった。手足口病に関連する髄膜炎、脳炎、急性弛緩性麻痺(acute flaccid paralysis:AFP)などが相次ぎ、EV71が分離され、12月までに台湾全土で死亡が78例と報告された。この時期から、東アジア地域を中心として、多数の死亡例を伴う大規模な手足口病流行が断続的に発生している。近年では中国(2008~2010年、2010年は死亡例905例)やベトナム(2011年)で死亡例が報告されている()。国内においては1997年大阪で、HFMDの発生状況は例年をやや下回る程度であったが、手足口病あるいはEV71感染と関連が濃厚な小児の死亡例が3例報告された。3例ともに急性脳炎と肺水腫が認められた。その後、2000年6~8月に兵庫県で脳炎による死亡例を含むHFMDの流行がみられ、EV71が検出されている2)。
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CA16、EV71、さらにCA6などのエンテロウイルス(A群エンテロウイルス, Enterovirus A)が病因となる。ヒト-ヒト伝播は主として咽頭から排泄されるウイルスによる飛沫感染でおこるが、便中に排泄されたウイルスによる経口感染、水疱内容物からの感染などがありうる。便中へのウイルスの排泄は長期間にわたり、症状が消失した患者も2~4週間にわたり感染源になりうる。腸管で増殖したウイルスがウイルス血症後中枢神経系(特にEV71)に到達する と、中枢神経症状を起こしうる。いちど手足口病を発病すると、その病因ウイルスに対しての免疫は成立するが、他のウイルスによる手足口病を起こすことは免れない。
ひょう疽・爪周囲炎|大田区大森・大木皮膚科/指の化膿でお困りなら
特に夏の時期に小児に流行する感染症が手足口病です。
さらに手足の末端ではぶつけて外傷を負いやすい、日常さまざまな作業で ..
「」
と薬局でお父さんやお母さんから手足口病の疾患や食生活についての相談を受けたことがある薬剤師もいらっしゃるのではないでしょうか。
図2.手足口病における水疱性発疹
近年のコクサッキーA6による手足口病では、従来のHFMDと発疹の出現部位が異なり、水疱は扁平で臍窩を認め、これまでより大きいこと3)や、手足口病発症後、数週間後に爪脱落が起こる症例(爪甲脱落症)が報告されてい る4)。
手足口病の原因ウイルスは複数あるため、
手足口病について、薬局で患者さんから質問を受けやすい内容をまとめました。
もし現場で困った際はファーマシスタの検索窓から「手足口病」と検索いただけるとこちらの記事を閲覧できます。
図 口腔部における手足口病とヘルパンギーナの主な水疱発現部
手足口病は、子どもによく見られる感染症の一つです。特に乳幼児を中心に流行しやすく、保育園や幼稚園などで集団感染が起こることがよくあります。ウイルスによって引き起こされ、主に夏から秋にかけての時期に流行しますが、年中見られることもあります。
手足口病と薬局でよく受ける質問
手足口病という名前は、主な症状が手のひらや足の裏、口の中にできる発疹や水疱であることから名付けられました。これらの発疹や水疱は痒みや痛みを伴うことがあり、特に口の中にできた水疱が潰れてしまうと、子どもは食事や水分を取るのを嫌がるようになります。その影響で、脱水症状を起こすことがあるため注意が必要です。
手足口病とは
手足口病のウイルスは非常に感染力が強く、家庭内での感染拡大も少なくありません。しかし、発症しても軽症で済むことが多く、数日から1週間ほどで自然に治癒することがほとんどです。特別な治療を必要としないことが多いですが、症状が重くなることもあるため、注意して経過観察する必要があります。
手足口病について
手足口病にかかった場合、主な症状として小さな発疹や水疱が見られます。これらは特に手のひらや足の裏、そして口の中にできることが多く、感染後3〜6日の潜伏期間を経て現れます。ただし、すべての患者さんに同じように発疹が出るわけではなく、手と足、または口のみに発疹が見られる場合もあります。発疹は赤く小さな水疱状のものが多く、時には肘や膝、お尻にまで広がることがあります。
手足口病ってどんな病気
特異的な治療法はない。抗生剤の投与は意味がなく、合併症を生じた場合の特異的な治療法は確立されていない。発疹にかゆみなどを伴うことは稀であり、抗ヒスタミン剤の塗布を行うことはあるが、通常は外用薬として副腎皮質ステロイド剤は用いない。口腔内病変に対しては、刺激にならないよう柔らかめで薄味の食べ物を勧めるが、何よりも水分不足にならないようにすることが最も重要である。経口補液などで水分を少量頻回に与えるよう努める。ときには経静脈的補液も必要となる。発熱に対しては通常解熱剤なしで経過観察が可能である。しかし、元気がない、頭痛、嘔吐、高熱、2日以上続く発熱などの場合には髄膜炎、脳炎などへの進展を注意する。 ステイロイドの多用が症状を悪化させることが示唆されている。 予防としては有症状中の接触予防策および飛まつ予防策が重要であり、特に手洗いの励行などは重要である。患者あるいは回復者に対しても、特に排便後の手洗いを徹底させる。 なお、重症例が多く報告されている台湾および中国を中心としたアジア諸国では、実用化を目指したEV71(手足口病)ワクチン開発が進められている。
小児の夏かぜ(プール熱、手足口病、ヘルパンギーナ)
手足口病は5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約3,000カ所の小児科定点より毎週報告がなされている。報告のための基準は以下の通りとなっている。
手足口病
手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、急性期のみ登校登園停止を行って、学校・幼稚園・保育園などでの流行阻止をねらっても、効果はあまり期待ができない。本疾患の大部分は軽症疾患であり、集団としての問題は少ないため、発疹だけの患児に長期の欠席を強いる必要はなく、また現実的ではない。通常の流行状況での登校登園の問題については、流行阻止の目的というよりも患者本人の症状や状態によって判断すればよいと考えられる。