「コブラ…あなたわすれたのサイコガンは指じゃなく心で撃つのよ」


物語は、とある貿易会社に勤めるうだつが上がらなそうなサラリーマン・ジョンソンが退屈な日常に嫌気が差し、好きな内容の夢をオーダーできるというトリップ・ムービーを見に行くところから始まる。その夢のなかでジョンソンは、自身が左腕にサイコガンを持つ2枚目の宇宙海賊・コブラとなって、波乱万丈でスリルに満ちた冒険の日々に明け暮れる夢を見る。


コブラ COBRA THE SPACE PIRATE 名言集

それを言われた死刑囚は、この話の最後に見事“運を力づく”で向かせました。笑顔を浮かべるように、口角を上げたまま。笑いごとではない危機的な状況を、笑いながら乗り越えていく……そんな男たちの背中を、眩しくも美しく描いたのが漫画「コブラ」という作品でした。

コブラはジョークを好み、どれだけ危険な時でも笑みを絶やしません。ですが、何かを目指して失敗した時、一度たりとも“笑ってごまかした”ことはありません。常に全力を尽くし、いかなる時も諦めず、タフに生き続けてきたコブラ──そんな彼だからこそ、全く正反対の「笑ってごまかすさあ!」という軽口がビシッと決まります。

そんな訳で『コブラ・パーティ』、要するにコブラさんの名言カルタでございます。 ..

その夢のなか、正統派の海賊であるという自負があるコブラは、残虐非道な行ないをするマフィア的な組織・海賊ギルドが気に食わず、ひとり反旗を翻す。海賊ギルドの船に出会っては撃墜していくコブラだが、その最中、交戦した船に乗っていたギルドの幹部、キャプテン・バイケンを取り逃がしてしまう。生き延びたバイケンはコブラを目の敵にし、それ以来全宇宙の海賊から追われる身となったコブラ……そこでトリップ・ムービーは終わり、上機嫌で帰路につくジョンソンは、夢で見たバイケンそっくりの人物に出くわすことになる。

第1話のあらすじとしては以上だが、言うまでもなくジョンソンが夢に見たコブラは自分自身で、戦いばかりの毎日にうんざりした過去のコブラが、自身の顔と記憶を変えてジョンソンとして過ごしていたのだ。運悪くバイケンとトラブルになり、とっさに左腕のサイコガンを使ってしまったことで、ジョンソンは自身こそがコブラであったことを思い出していく。ギルドの回し者たちを始末した後、平凡な生活に飽き飽きしていた彼は、またコブラとして危険な世界へ舞い戻っていく。

スペースコブラ; タグ:スペースシャトル; タグ:ウマ娘パロディーダービー; タグ:笑ってごまかすさあ! 犬山たろうさんのほかのイラスト

個人的に特に気に入っているのは、死刑囚が集う星で、その先行きを諦めている人物に向かって放った一言です。不運にしがみつくこと自体が不運、運は力づくで自分の方に向けるものだと口にするコブラに、死刑囚が「その運てえやつに負けた時はどうするんだ」と訊ねると、一コマの間を置いてこう答えます。「笑ってごまかすさあ!

先に紹介した通り、コブラは宇宙海賊というアウトローな存在ではあるが、一般的なイメージや作中に登場するその他の海賊とは異なり、私利私欲のために残虐非道な行ないをすることを良しとしない。身にまとった軽薄極まりない雰囲気によって普段は鳴りを潜めているが、己の信条を曲げず、それを貫くために戦う男というのが彼の本質だ。マンガ「コブラ」の見どころは、そんなコブラというキャラクターの魅力を様々な角度から楽しめるところにある。

「笑ってごまかすさぁ!」←クソかっこいい「待てよコブラ、その運てえやつに負けたときはどうするのさ」←隠れてるけどこっちもカッコいい.

「コブラ」が連載開始になった1978年は、その前年にSF映画の金字塔「スター・ウォーズ」シリーズの第1作目である「エピソード4/新たなる希望」が公開された(日本では1978年6月公開)タイミングであり、船ひとつで広大な宇宙を股にかけるスペース・オペラの機運が高まった。そんな世相もいち早く取り込んだ本作──寺沢氏は当時まだ珍しかったCGを用いた作画手法も取り入れるほど先見の明があったが、それはまた別の話──では、コブラの健在を知った海賊ギルドの面々や、彼の力を借りようと依頼を持ちかけてくる警察機構・銀河パトロールなどを軸に、実に多種多様な宇宙人や勢力との関わりが描かれる。

恐るべき影響力を持ったまま姿を消した古代火星人に対しても、その全能ぶりに「神」と称しながらも、「神は天にいて人を見まもるだけでいい。……手は出すな!」と断言する場面は、“人としての強さ”を示し続けたコブラらしい見事な締めくくりでした。


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コブラの在り方としてユニークなのは、彼は神のごとき存在と出会ったこともありますが、崇拝をしない一方で強烈な拒絶も示しません。神も一個の存在として受け止めているに過ぎず、交わす言葉は対等で、見上げも見下してもいないのです。

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「腹をたてると何をするんだ? ウサギとワルツでも踊るのか」、「神か……最初に罪を考え出したつまらん男さ」など、コブラの軽口(=名言)はそのフレーズの良さからSNSなどでも度々話題になる。(一番有名なのはコブラとジェフというキャラクターのやり取り「夜が明けるとどうなる?」、「知らんのか」をモジッた構文だろうか。こちらのセリフを変えた投稿がSNSなどで散見される)どんな緊迫した状況でもキレッキレのジョークを一発かまして事に当たる、この作品を通して漂う飄々とした空気感がコブラというキャラクター最大の魅力であり、本作の代名詞的なファクターだ。

アイドルマスター(コブラ) アーマロイド・レディ あててみろ ハワイへご招待するぜ い いいさ オレときさまの仲だ いる ..

本記事ではコミックス第1巻の発売から45周年を記念し「コブラ」序盤のストーリーと、作者である寺沢武一氏のハイセンスな言葉選びについて触れていく。

ナウでヤングな若者でもコブラくらい見るやろDアニメでやってるし

そんな作品を彩る名言の数々については枚挙にいとまがないが、筆者が特に好きなのはコブラが「運てものは力ずくで自分のほうへむかせるものさ」と持論を語った後、「その運てえやつに負けた時はどうするんだ」と返された際にウインクしながら発した「笑ってごまかすさあ!」というセリフ。自身の固い意志はありながらも、それに意固地にならない余裕があり、コブラというキャラクターを端的に表現している名台詞だと感じる。

コブラは詳しくないけど「笑ってごまかすさぁ!」にはマジで痺れた降参です、かっちょよすぎる

寺沢氏によるハイセンスな言葉選びはもちろん、コブラの軽口は逆境になればなるほど切れ味が増すような、“痩せ我慢”的なスタンス(その後キッチリと自身の力で状況を打破するので、厳密には痩せ我慢ではないのかも知れないが)が見え隠れするのがそのカッコよさを際立たせるスパイスになっている。このピリリと効く名言の数々は、思春期を過ぎた大人にこそ刺さるのではないだろうか。ジョンソンのように刺激に飢えた諸兄たちにこそ、読んでほしい作品だ。

漫画家・寺沢武一さん死去 心打つ「コブラ」名セリフの数々 ..

「コブラ」は1978年から1984年にかけて、集英社の「週刊少年ジャンプ」にて157話を断続的に連載。その後は同社の青年誌「スーパージャンプ」でも連載した後、メディアファクトリー(現・KADOKAWA)のコミック雑誌「コミックフラッパー」へ移籍。KADOKAWAのWEBコミックサイト「COMIC Hu」では「COBRA OVER THE RAINBOW」と題した新エピソードを発表していたが、作者の寺沢氏が2023年9月に没したため現状未完となっている。

みなさん、こんにちはw 昨日に引き続き、「コブラ」のワンシーン コブラせりふ 「ごまかす」って「誤魔化す」と漢字で書きますよね?

"笑ってごまかすさあ!"
ー「異次元レース」編より

くーっ!これもいつかは使いたいコブラの旦那のセリフだ! まあオイラが言ってもけちょんけちょんに叩かれそうだけどな! (ダック)

「ゲットできなかった時はどうするんだ」 「笑ってごまかすさぁ!」.

この記事では、アニメ・漫画沼20年のたかねぎがスペースコブラの名言を集め、たかねぎとAIが5選しています。

タイキさんガチャ来ましたよ!! / 犬山たろう さんのイラスト

「聖なる騎士伝説」編では、傲慢な教徒の高説に対して、苦しむ人々を余所に教会は何をしていたと言い放ち、「天上で神様の足の爪でも磨いていたのか」と皮肉を口にするコブラ。その態度に「神を侮辱するつもりかっ」と怒りをぶつけられるものの、「神か……最初に罪を考え出したつまらん男さ」と鮮やかに一蹴します。

引用元:「COBRA THE SPACE PIRATE」 KADOKAWA〈MFコミックス〉 7巻

どんな名言があるのか、その名言は、何巻、何編に登場するのか?についてご紹介いたします。この記事があなたのお役に立てば幸いです。

ぱぽ · ぱぽ · いいか、国とは人なのだ。 6 · 4年 ..

また、とあるスポーツの球団に選手として潜入する際、その面談中にオーナーから「身長8フィート4インチ、体重193ポンド、なかなかいい体をしているな」と言われると、「でもバストとヒップには自信がないんだ」と返答。このシチュエーションとタイミングで、これだけの軽口はなかなか言えません。ちなみにコブラのプロポーションは、しなやかで逞しい筋肉に包まれており、バスト=胸囲ひとつとっても見事なものです。

COBRA 文庫版(集英社) コミック 全12巻完結セット (集英社文庫

主人公のコブラは、クールで魅力的な海賊であり、相棒のレディは、美しくパワフルな女性型アーマロイドです。また、様々な惑星や宇宙船など、作品内に登場する世界観も非常に魅力的です。

主人公・コブラは、どんなにピンチになっても絶対にやられないが、コブラと ..

現代社会において、ストレスやプレッシャーに悩まされる人が多い中、そんな人たちに勇気を与えてくれる作品であると言えます。

【LINE】メールで使えるインパクトがある面白セリフ画像集【完全保存版】 - NAVER まとめ

齢30も半ばになってきて、“男のカッコよさ”とは何かということを改めて考えることがある。見た目が整っていること? 社会的なステータス? 女性に対するスマートさ? 豊富な人生経験からくる余裕? ──漠然とした命題だけにきっと明確な答えはなく、これからもその正体を探りながら生きていくことになるだろう。しかし今の自分は、そんな数多ある要素のなかでも「痩せ我慢とちょっとのユーモア」は欠かせないと確信している。そう思い至ったのは、漫画家・寺沢武一氏による不朽のスペース・オペラ「コブラ」によるところが大きい。