マクロライド系(クラリスロマイシン、アジスロマイシン、エリスロマイシン)が第一選
テトラサイクリン塩酸塩は呼吸器系の様々な感染症に対して幅広く効果を発揮する抗生物質です。
[PDF] 〈総 説〉 肺炎治療におけるマクロライド系薬の併用療法を考える
テトラサイクリン系抗生剤テトラサイクリン系抗生剤は、主に8歳以上の小児や成人に使用されます。マイコプラズマに対しては、ほぼ効くイメージを持っていますが、8歳未満のお子さんに対して使うと歯が黄色くなるため使えません。 マイコプラズマ感染症の治療において、抗生剤の使用が一般的ですが、すべての症例で絶対に必要というわけではありません。マイコプラズマに感染しても、2~4週間と長い経過にはなるものの、自然に改善することが多いからです。つまり、軽症の場合や、自然経過で改善が見込まれる場合には、抗生剤を使用せずに経過観察を行うこともあります。ただし、以下のような場合には抗生剤を積極的に使うことを考えます: 抗生剤の使用と並行して、または軽症例では抗生剤を使用せずに、以下のような対症療法を行うことがあります:マイコプラズマに感染したからといって、全員が肺炎になるわけではありません。かるいカゼとしか思えない、軽症のマイコプラズマ感染も存在します。軽症の場合には、通常のカゼに準じた治療でも十分です。 マイコプラズマ感染に対して、抗生剤を使うことをおすすめはしますが、全員が必要なわけではありません。また、抗生剤の選択もスタンダードなものを選びつつも、経過が思わしくない場合には、耐性菌であることも考慮して、種類を変える必要もあります。内服薬について疑問がある時は、ぜひ外来でご相談ください。
グラム陽性球菌・横隔膜上の嫌気性菌への活性が強いことが特徴の薬剤です。また骨組織への移行性がよいことから整形外科領域の感染症でも頻用します。
横隔膜下の嫌気性菌には耐性化が進んでいます。
全てのマクロライド系薬剤(例,アジスロマイシン,クラリスロマイシン,エリスロマイシン)
テトラサイクリン塩酸塩は多くの薬と相互作用を起こします。特に、血液を固まりにくくする薬や経口避妊薬との併用には注意が必要です。
特筆すべきは、マイコプラズマやクラミジアといった非定型病原体に対しても優れた効果を示すことです。この特性により、他の抗生物質では対応困難な感染症の治療にも活躍します。
14員環エリスロマイシン,ロキシスロマイシン, クラリスロマイシン
適切な期間と量を守り、必要のない抗生物質の使用を避けることが、耐性菌を防ぐために重要です。
・胃腸炎
:カンピロバクター、サルモネラ菌などが原因。前者はクラリスロマイシン、後者はホスホマイシンが効くが、「抗菌剤適正使用」の点から「軽症には抗菌剤不要」とされている。
ジスロマック(アジスロマイシン)、エリスロシン(エリスロマイシン)、クラリス(クラリスロマイシン)など ..
青カビから分離された天然抗生物質です。
スペクトラムは狭域ですが、レンサ球菌・髄膜炎菌への強力な活性を持つ「切れ味のよい」抗菌薬です。
半減期が短いため、数時間ごとの点滴もしくは持続点滴で投与します。また、欧米では梅毒治療の第一選択であった筋注用製剤が2021年に日本でも薬事承認され、使用できるようになりました。
テトラサイクリン塩酸塩が思うような効果を示さない時、ニューキノロン系抗菌薬が強力な代替薬として登場します。
・抗生物質(クラリスロマイシン、エリスロマイシン、テトラサイクリン、マクロライド)
テトラサイクリン塩酸塩(アクロマイシン)とは、細菌感染症に対して効果を発揮する抗生物質の一種です。
クラリスロマイシンはクラリスの成分名(一般名)です。 エリスロマイシンと同じマクロライド系の抗生物質です。
マクロライドアレルギーの患者さん
クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。肝臓、腎臓に障害があり、痛風及びベーチエット薬のコルヒチン服薬中の患者さんでは、コルヒチンの毒性増強のため併用禁忌です。
歯科ではペニシリン系、セフェム系、マクロライド系、キノロン系、テトラサイクリン系などが処方されることが多いです。 ..
フィリピンの土壌から1952年に発見され、ペニシリン、セフェム系とは異なった化学構造で、抗炎症作用、免疫調節作用など抗菌力以外の作用もあるため、慢性閉塞性肺疾患などにも使用されています。歯科ではクラリスロマイシン(商品名:クラリス他)アジスロマイシン(商品名:ジスロマック他)が処方されることが多いです。マクロライド系は、安全性は高いですが、クラリスロマイシンは肝臓のチトクロームで代謝されるため、同じ部位で代謝される薬剤は併用注意となるために、併用注意薬があります。薬局などでご確認ください。重篤なものは併用禁忌となっています。
[PDF] 小児肺炎マイコプラズマ肺炎の診断と治療に関する考え方
論文における使用経験報告によると、慢性的な気管支炎の患者さんの中で、テトラサイクリン塩酸塩による治療がうまくいかなかったケースに対し、マクロライド系抗菌薬を少量ずつ長期間投与したところ、症状が良くなり、急に悪化する回数も減ったそうです。
抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (後編) | みうら小児科クリニック
発熱、咳(せき)、鼻水などの症状があり、特に咳は、最初乾いた咳から痰の絡んだ咳になり、2週間程度続きます。マイコプラズマは、乳幼児では風邪のような症状ですが、学童期以降や大人の場合は肺炎を起こします。
マイコプラズマは細菌ですので、細菌を殺す抗菌薬による治療が効果を発揮します。しかし、マイコプラズマに効く抗菌薬は、マクロライド系抗菌薬(エリスロシン、クラリス、クラリシッド、ジスロマックなど)、テトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシンなど)、ニューキノロン系抗菌薬(クラビット、オゼックスなど)に限られます。抗菌薬が効きにくいマイコプラズマが増えています。大人では多くないのですが、子どもでは既に90%近くが、マクロライド系抗菌薬が効かないと言われています。
また、同調査でクリンダマイシンと交差耐性を示すクラリスロマイシン
胃薬や胃腸薬に含まれるアルミニウムやマグネシウムも、テトラサイクリン塩酸塩と仲良くなりすぎて、薬の吸収を邪魔します。これらの金属を含む薬との併用は避けましょう。