レクサプロ (エスシタロプラムシュウ酸塩) 持田 [処方薬]の解説、注意
第19回SST
課題:一般会話 相手 N医師
「今週の柔道で、相手に技を掛けて投げる体験をした。言葉では表せないが、頭がスカッとしてとても気持ちが良かった。仕事もいざ辞めると思うと色々考え葛藤している。今まで一所懸命に働いて来たので、もうしばらく休んで何もせずのんびり過ごしていいでしょうか?」など話される。
レクサプロ (エスシタロプラムシュウ酸塩) 持田 [処方薬] の ..
飲酒者には嬉しい研究と捉えられますが、さらに喜ばしい分析結果も出ています。多量飲酒する人が中等量に減らした場合、減らさなかった人に比べて認知症発症リスクが8%低下するという結果が出たのです。
もうひとつ、注意が必要です。韓国人と日本人の「飲みっぷりの差」です。韓国の繁華街に行ったことのある人なら、韓国人がいかに大量に飲酒するかに驚いた経験があるのではないでしょうか。なにしろ、20歳前後の若い女性のグループがチャミスルの空瓶を大量に並べているシーンが日常的にあります。つまり、韓国人のアルコール分解能力は日本人を大きく凌ぐと考えるべきです。その韓国人が多くない飲酒量(1日30グラム未満)なら認知症のリスクが下がるというのがこの研究の結論です。同じことが日本人にあてはまるとは考えない方がいいかもしれません。
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
「頭がまわらなくなった」「人の名前が思い出せなくなった」「集中力がなくなった」「何も決められなくなった」などの自覚を認めます。物忘れが増え、認知症と間違えられることがあります。これを真の認知症と区別する意味で「仮性認知症」と呼びます。
研究の対象者は韓国在住の3,933,382人(平均年齢55.0歳、男性51.8%)で、飲酒量により4つのグループに分類されています。「まったく飲まない群」「少量(1日15グラム未満)飲酒する群」「中等量(1日15~29.9グラム)飲酒する群」「多量(1日30グラム以上)飲酒する群」の4つです。平均6.3年の追跡期間中に100,282人が認知症を発症しました。結果、「まったく飲まない群」に比べ、「少量飲酒する群」では21%、「中等量飲酒する群」では17%、認知症の発症リスクが低下していました。他方、「多量飲酒する群」ではリスクが8%上昇していました。
たとえば、初期のアルツハイマー型認知症では、時折ブレインフォグの ..
過敏さを少しずつ和らげけて行く効果が期待でき、うつ病や不安障害などに幅広く使われています。
最後に「飲酒が認知症のリスクを下げる」という衝撃的な研究を紹介しましょう。韓国の研究で、論文は医学誌「JAMA」2023年2月6日に発表された「韓国の全国コホートにおけるアルコール消費量と認知症リスクの変化」です。
服用し続けることにより、記憶障害や見当識障害の症状を抑え、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせることができます。 レミニール®の注意点
忘れてはならない認知症のリスクとなる要因は「薬」です。「はやりの病気」第151回では、ベンゾジアゼピン、抗コリン薬、胃薬のPPI(プロトンポンプ阻害薬)を紹介しました。これらには「認知症のリスクを上げない」とする研究もありますが、最近発表されている数々の研究から判断して「リスクはある」と考えるべきだと私は思います。
他の「認知症のリスクを上げる薬」として、抗てんかん薬、抗パーキンソン薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)、循環器系治療薬(不整脈の薬や降圧薬)なども指摘されています。
同じ抗うつ剤でも、レクサプロ®はアルツハイマー病のうつ症状が強い ..
さて、随分前置きが長くなりましたが、今回は最近「認知症のリスクになる薬」として報告された薬、そして「アルコールが認知症の予防になるかもしれない」という俄かには信じがたい研究を紹介したいと思います。
レクサプロ(エスシタロプラム)の適応症とは? レクサプロは、うつ ..
治療薬がないなら予防薬はどうでしょうか。昔から認知症の予防薬の開発は世界中で進められていますが、いまだに実現化にはほど遠い状態です。
ロプラム(レクサプロ®)、セルトラリン(ジェイゾロフト®)、脳梗塞 ..
まずは最近報告された「認知症のリスクになる薬」の話をしましょう。その薬とは「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」です。SSRIとは2000年代以降、世界で最も使用されている抗うつ薬で「(重篤な)副作用はほとんどない」とされています。ベンゾジアゼピンのような依存性もなく、三環系抗うつ薬のような「眠気、ふらつき、倦怠感」もありません。当院でも2007年の開院以来、SSRIは最も多く処方している抗うつ薬です。2008年の「はやりの病気」で取り上げたこともあります()。
レクサプロ)とは エスシタロプラムはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)に分類される抗うつ薬で「レクサプロ ..
ですからレクサプロを使っていく場合は、です。副作用が問題なければ、すぐに10mgに増量していきます。
この研究からは、レクサプロ(エスシタ)、ミルタザピン(レメロン ..
レクサプロを開始すると、2週間ごとを目安に効果を判定していきます。効果が不十分な場合は、をしていきます。
うつ病、社会不安障害における治療のお役立ち情報を紹介しています。
認知症は内服薬もさほど効果は期待できません。期待できないどころか、余計に悪化する場合も少なくないことを知っておくべきです。実際、例えばドネペジル(アリセプト)を使いだしてから性格が荒っぽくなって家族が手に負えなくなったという事例は枚挙に暇がありません。効果に乏しく副作用のリスクが大きいわけですからそのような薬を保険診療で処方してもいいのか、という問題も生じています。仏国では2018年に、ドネペジル、ガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ)、メマンチン(メマリー)の4種類が保険適用外とされました。これら4種はうまく使えば症状緩和に期待できるのは事実ですが、決して認知症を治すことができるわけではありません。
丸レッド レクサプロの方が不整脈(QT延長)に関する注意が必要
2008年のコラムでも書いたように、SSRIは万能ではありませんがよく効くことも多く、また副作用が少なく長期間使用しても依存性がないために使いやすい薬だと言えます。しかし最近、そのSSRIが認知症のリスクになるというショッキングな研究がスペインから発表されました。医学誌「Journal of Affective Disorders」2024年3月15日号に掲載されたその論文のタイトルは「抗うつ薬を使用した高齢者の認知症リスク:スペインにおける人口ベースのコホート分析」です。
本治療フローでは、社交不安障害と診断したのち、初期治療では原則として薬
研究にはスペインの医療データベースが用いられました。1種類の抗うつ薬を90日以上内服している60歳以上の62,928人を分析した結果、三環系抗うつ薬を内服している人に対し、SSRIを内服している人は認知症のリスクが1.792倍上昇していることが分かったのです(喫煙の有無、生活習慣上のリスク、既存疾患などの他のリスク因子は取り除かれて分析されています)。尚、この研究では他の抗うつ薬も「その他の抗うつ薬」として分析されており、三環系抗うつ薬のグループに比べ認知症のリスクが1.958倍高くなっていました。
物療法および必要に応じ非薬物療法(認知行動療法を含む何らかの精神療法的対応)を行う
レクサプロは副作用が少ないため、治療に必要な量まで早く増量できるという特徴があります。
(1)はじめに:抗うつ薬SSRIの1つ「エスシタロプラム(レクサプロ)」.
お薬としての適応はありませんが、外傷後ストレス障害(PTSD)にも効果は期待できます。
トリンテリックスは副作用がすくなく、また認知機能改善効果が報告されています。
第26回SST (自己変革)
課題:目標 相手 S医師
「前回SSTで人生の目標について話したが、その後具体的な目標について考えてみた。以前は美容師をしていたが、その資格と経験を生かして在宅美容サービスの仕事が出来るのではないかと思いついた。今は新たな人生が開けているような気がする。職場を円満退職する踏ん切りがついた。最初は西川病院に来るのも苦痛で嫌だった。SSTもパチパチと拍手をして、変な新興宗教みたいだと思っていた。今はSSTを含め西川病院では素晴らしい治療をしてやんさるよと色々な人に話している。自分は病気になって生まれ変われて良かった。病気になった事を感謝している」と話される。
通常、うつ病・うつ状態、社会不安障害の治療に用いられます。 使用上の注意
大うつ病性障害患者に対して、無作為化二重盲検下でエスシタロプラム10mg/日またはプラセボを7日間投与し、恐怖及び幸福の表情認知に対する扁桃体のBOLD信号の変化を観察した。BOLD信号の増加は、神経活動の亢進に伴う脳血流量の増加を示しており、扁桃体においては不安・恐怖反応の増大を意味する。本研究の結果、幸福の表情認知におけるBOLD信号変化率はプラセボ群とエスシタロプラム群とで有意な差は認められなかった。一方、恐怖の表情認知におけるエスシタロプラム群とプラセボ群のBOLD信号変化率は有意な差があり、また、恐怖の表情認知では、大うつ病性障害患者(プラセボ群)のBOLD信号変化率は健康成人と有意に異なることが示された(図4)。このことから、うつ病患者で増加する恐怖の表情認知に対する扁桃体の活性化が、エスシタロプラムの投与によって抑制されたと考えられる。
師と十分に相談してください。 【この薬の使い方は?】 ○使用量および回数
【Q】レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies:DLB)はうつ病と誤診されていることが少なくありません。また,DLBと診断されても,抑うつ状態を示すことも少なくありません。この際,ドネペジルを主とするコリンエステラーゼ阻害薬や抑肝散が効果を示すことはありますが,思ったほどの効果は得られません。
DLBの抑うつ状態への薬物療法について,特に高齢のDLB患者を中心に,筑波大学・水上勝義先生のご意見を。
【質問者】
小阪憲司:横浜市立大学名誉教授
【A】 ご指摘の通り,DLBは経過中およそ半数の例でうつ状態を認めます。大うつ病エピソードを満たすうつ状態も3割程度の患者にみられるとされます。DLBの症状が出そろわない初期段階でもうつ状態はしばしばみられ,単なるうつ病として治療されていることがよくあります。しかしDLBは,初期あるいは前駆期から薬剤過敏性がみられることが少なくありません。薬剤過敏性は抗精神病薬に限らず抗うつ薬でもみられます。
したがって,高齢者のうつ病を診療する場合は,必ずDLBを念頭に置き,DLBが考えられる場合は,いきなり抗うつ薬をそれ相応の量で処方することは控え,ドネペジルや抑肝散(加陳皮半夏など)を考慮するのも一法です。その上で,うつ状態に改善がみられない場合,抗うつ薬の使用を考慮します。
ところが,DLBの抗うつ薬治療に関しては二重盲検比較試験などの研究報告はありません。これまでのところ抗うつ薬が奏効したとする少数の症例報告が散見されるのみであり,DLBの抗うつ薬治療についてはエビデンスがないのが現状です。DLBのうつ状態に対する治療において最も重要なことは安全性の配慮です。
既に薬剤過敏性の問題には触れましたが,DLBでは脳内のアセチルコリン濃度が著しく低下しているため,抗コリン作用が強い三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬の使用でせん妄のリスクが高まります。また,DLBは起立性低血圧を高頻度に認めますが,三環系抗うつ薬などα1受容体阻害作用を持つ薬剤は起立性低血圧を悪化させるリスクがあるので注意が必要です。DLBはうつ症状と精神病症状が併存することが多いため,スルピリドが投薬されている例を時にみかけますが,スルピリドをDLBに使用すると錐体外路症状による歩行障害の悪化などがみられやすいので,やはり注意を要する薬剤と言えるでしょう。
以上から,抗うつ治療を行う場合,副作用のできる限り軽いものを少量から慎重に用いるという,高齢者に対する薬物療法の原則をさらに徹底して遵守することが重要です。薬剤としては,セルトラリンをはじめとする選択的セロトニン再取り込み阻害薬(selective serotonin reuptake inhibitor:SSRI)やデュロキセチンやミルナシプランなどのセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(serotonin-norepinephrine reuptake inhibitor:SNRI),ミルタザピンなどを最低用量のさらに半量程度から開始し,効果と副作用を十分評価しながら必要に応じて慎重に増量します。それでも少量のSSRIやSNRIで振戦や消化器症状を認めたり,ミルタザピンで日中の眠気やふらつきなどが発現する場合があります。
抗うつ薬の副作用が著明にみられる難治例では,電気痙攣療法や経頭蓋磁気刺激などの特殊身体療法が奏効する場合があるので,これらの治療の可能性について実施医療機関に相談するのも1つの選択肢です。
SSRIと言ったって、パキシル、ルボックス、ジェイゾロフト、レクサプロのどれかもわかりませんし・・・。 ..
診療のポイント
強烈な対人的ストレスによる「PTSD的要因があるうつ状態」は、薬物療法と休養だけでは改善は望めない。当院受診初期にリワークプログラム担当医が指摘した如く、1)職場環境が調整できるのか 2)自分が変わって適応していくのか 3)会社を辞めて再スタートするのか、この3者択一であろう。本症例では26回目のSSTで、「会社を辞めて再スタートをする」という結論に至った。SSTを重ねる中で「病気になって良かった」という自己肯定感を伴う「自己変革」が生じた。「自己変革」は、薬物療法や休養では得られない治療効果であり、集団力動が働くSST特有の回復到達点と言えよう。