DIクイズ1:(Q)ザルティアと併用禁忌の循環器病薬:日経DI
バイアグラ(シルデナフィル)とニコランジルなどの硝酸薬を併用することは避けるべきです。これは、これらの薬物同士の併用が非常に危険であり、重大な健康リスクを伴うためです。
[PDF] 硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤と併用禁忌の薬剤について
したがって、バイアグラを服用している場合、またはニコランジルを含む硝酸薬を使用している場合、これらの薬物を同時に使用しないように注意することが重要です。医師の指導に従い、安全な薬物使用を確保するために医師との協力が必要です。併用禁忌薬の指示は、患者の健康と安全性を最優先に考えたものです。
これら薬剤の使い分けですが、厳密にはございません。
硝酸剤は、しばしば、その耐性が問題にされます。 そのため、同一患者でこれら薬剤をローテーションして使用する医師もいます。
また、強いて挙げるとすると、シグマートは、カリウムチャンネル開口作用を有すため、これを期待して、使用するドクターがいます。 また、シグマートは、他の薬剤と比較し、降圧作用が少ない印象です。 そのため、血圧が低い冠動脈疾患患者にも、比較して投与し易い薬剤です。 最も降圧作用が強い薬剤は、ニトログリセリンで、ニトロールは、ニトログリセリンとシグマートの中間のイメージです。 ニトログリセリン、ニトロール、シグマートには、注射剤が有るため、例えばですが、急性心筋梗塞患者が訪れた場合、 これらを、血圧が高めの方にはニトログリセリン、低めの方にはシグマート、中間の場合はニトロールといったように、 血圧など、全身状態に応じて使い分ける場合がございます。
因みにですが、一般外来に急性心筋梗塞患者が来た場合、このときは、もちろん、集中治療室のある病院に転送する事になるのですが、 注射剤を準備する時間が無い場合もございます。その場合は、ニトログリセリンテープを2枚、前胸部に貼ります。 これにより、おおよそ0.2γのニトログリセリンを注射しているのと同様の効果が得られるとされます。
バイアグラ(シルデナフィル)とニコランジルなどの硝酸薬を併用することは避けるべきです。 ..
「シグマート」。(中外製薬)
急性冠症候群や、狭心症の治療に使用される薬。内服薬、注射薬ともにあり、急性期から慢性期まで幅広く使用可能です。
その成分は、nicorandilで、いわゆる硝酸薬、ニトログリセリン系薬剤に分類されます。冠動脈を拡張することにより、作用いたします。
一般的な硝酸剤やニトログリセリン系薬剤と異なるのは、カリウムチャンネル開口作用を有す事です。(専門的になるので割愛致します)
硝酸剤、ニトログリセリン系薬剤と同様に、バイアグラ、レビトラ、 シアリスとの併用は禁忌となっております。
「ニトロール」、「ニトロールR」は、いわゆるニトログリセリンに属する薬剤で、狭心症の治療薬です。エーザイ社製。
成分は、ニトログリセリンではなく、硝酸イソソルビドisosorbide dinitrateです。「ニトロールR」は、徐放製剤です。 その他、スプレー製剤、注射製剤など様々な剤形がございます。
やはり、バイアグラ、レビトラ、シアリスとの併用は禁忌とされています。
【この薬を使う前に、確認すべきことは?】 ○この薬とニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルな
「アイトロール」。(トーアエイヨー-アステラス)
狭心症の内服治療薬。一硝酸イソソルビドisosorbide mononitrateが成分。 硝酸イソソルビドの活性代謝産物。 硝酸剤、ニトログリセリン系薬剤に分類されます。
他の、硝酸剤と同様、冠動脈を拡張することにより、抗狭心症作用を発揮します。
残念ながら、他の硝酸剤、ニトログリセリン系薬剤と同様に、バイアグラ、レビトラ、 シアリスとの併用は禁忌となっております。
「ニトログリセリン」は、狭心症の治療薬です。硝酸薬ともいわれます。
爆薬の成分としても知らておりますが、現在、医薬品として用いられる「ニトロ」、「ニトログリセリン」は、添加物が加えてあったり、ニトロ基を有する類似の薬剤が中心であり、もちろん爆発する危険性はありません。
冠動脈を拡張することにより、血流を改善し、抗狭心症作用を発揮する。
ちなみに、「ニトログリセリンを扱う工場の従業員が、自宅では狭心症発作が生じるが、工場で勤務中は、発作が生じない」のが発見の契機とも言われています。
ED治療薬との併用は、禁忌です。ニトログリセリン系薬剤を服用されている方、、、とも残念ながら、服用できません。
各ED治療薬とニトログリセリン系薬剤を併用すると、過度な血圧低下が生じるためです。