一般名:イソトレチノイン(ISOTRETINOIN)カプセル 10mg、20mg、40mg
イソトレチノインが初めて認可された1983年当時は副作用のチェックのために定期的な血液検査が推奨されていました。現在においても欧州ガイドラインでは治療前、1ヵ月後、3ヵ月後の採血、米国ガイドラインでも脂質異常と肝機能障害のチェックが推奨されています。しかし、副作用の頻度は実際には低いことがあきらかとなってきており、毎月の血液検査までは不要であると報告されました(文献1)。さらに2022年、アメリカとイギリスの研究チームは125本の研究論文をレビューした結果、報告された有害事象は非常にまれであり、健康な若年者ではイソトレチノイン経口投与時の臨床検査モニタリングは不要であると結論づけました(文献2)。副作用チェック目的の採血が有益であることを支持するエビデンスはないとしています。ただし、論文の最後に「この考え方は修正が必要になる可能性はある」と述べています。
一般名:イソトレチノイン(ISOTRETINOIN)カプセル 20mg
その他のニキビ治療として、ホルモン療法(低用量ピルとスピロノラクトン内服併用)や各種にきび内服薬もご用意してます。
イソトレチノインは欧米では古くから難治性の重症ニキビに対して使われてきました。
一般名:イソトレチノイン(ISOTRETINOIN)カプセル 10mg、20mg
イソトレチノインの添付文書を見ると数多くの副作用の可能性があげられています。その中で最も注意すべきことは、流産のリスク上昇や胎児への催奇形性があることです。献血ができないのも妊婦に輸血されるリスクがあるためです。添付文書には内服中および内服後1ヵ月間避妊することと記載されていますが、実際には安全性のマージンを取って内服後6ヵ月間空けるよう推奨している施設が多いようです。その他、頻度が高い副作用としては皮膚や口唇および目・口・粘膜の乾燥です。特に口唇の乾燥はほぼ100%近く現れるため、プロペト(ワセリン)などの保湿剤をあらかじめ準備しておきましょう。
再発を抑えるため、1クールの治療期間を終えた後、イソトレチノインの低用量維持療法を行いました。また、治療中は再生因子やヒトプラセンタが配合された調剤化粧品(、)による保湿を徹底し、ピーリングによるニキビ跡ケアを行いました。
③ ベピオとの併用でスピロノラクトンは少量内服でも優れた効果を発揮する
①重症/難治性ニキビがうつ症状を増悪させるという報告があり、イソトレチノイン内服治療によりうつ症状が改善する可能性がある
イソトレチノインを飲み始めて2週間後に、さらに膿瘍が多発したものの、1ヶ月後から徐々に改善していき、5ヶ月後に炎症は完全に治まりました。ニキビ跡の赤みはまだ強く残り、凹凸も認められますが、新生ニキビはなくなり、顔全体の腫れは引いています。
イソトレチノインとスピロノラクトンの比較について、以下にまとめます。 ..
さらに2023年の最新の世界的なコホート研究でも自殺やうつ病のリスクを上昇させないことが報告されました(文献5)。この研究ではイソトレチノイン内服群と抗生剤内服群とを比較し、カプランマイヤー曲線を用いてイソトレチノインを内服した方が自殺率が低くなることが証明されました。ただし、この論文にはいくつかの批判もあります。例えば両群の患者背景(特に精神疾患の重症度)が異なることや観察期間が長すぎるなどバイアスがあると指摘されています(文献6)。これに対してKridinらは、重症ニキビ患者はもともと精神疾患を抱えるリスクが高く、むしろイソトレチノインの安全性を過小評価していると反論しています。また2024年の最新のメタ解析でもイソトレチノインは自殺や精神疾患のリスクを高めることはなく、むしろ治療後2~4年で自殺企図のリスクが低くなると結論づけられています(文献7)。
幼児における酒さの治療は、成人の治療とほぼ変わりはなく、8歳以上の幼児は、メトロニダゾール含有ゲル(ロゼックス)に加えて、ドキシサイクリンを処方することができます。幼児に対する代替薬としては、マクロライド系抗生物質の投与が考えられます。
ニキビ治療 (イソトレチノイン)– Acne Treatment Isotretinoin
海外の研究では思春期の重症ニキビはメンタルに悪影響を及ぼし、生活の質を著しく低下させ、自殺念慮を引き起こす頻度が男性で3倍以上、女性で2倍以上になると報告されました(文献2)。しかし、近年のメタ解析ではイソトレチノイン内服治療によってうつ症状が著明に改善され、うつ病のリスク増加と関連しないことが示されました(文献3)。また、台湾においてイソトレチノイン内服治療患者29,943名を調査したところ、治療期間が長期に及んだり投与量が多くなっても、精神障害を起こすリスクは上昇しなかったと報告されました(文献4)。同じアジア人での研究結果は重要な意味を持つと考えられます。
あり,臨床的判断の代替となることを意図したものではない。 ..
しかし、は、皮膚のマイクロバイオーム(細菌の生態系)の恒常性の破壊や抗生物質の場合は光線過敏症。
イソトレチノインでは先天性欠損症や皮膚の極度の鱗屑などの重篤な副作用を引き起こす可能性がある。
柴苓湯は嚢腫結節型ざ瘡の補助代替治療の選択肢になりうると考えられた。 ..
2ヶ月前から炎症がどんどん強くなり、硬結嚢腫が多発するようになったため、近医では手に負えなくなり、大学病院を紹介されました。しかし、大学病院でも近医と同様の保険治療が行われ、2ヶ月間で変化が認められず、ご両親が当院へ転院を希望し、受診されました。
イソトレチノイン · スピロノラクトン · ニキビ・ニキビ跡治療について
眼性酒さは、まずは代用涙液の使用、眼瞼縁にテトラサイクリン含有眼軟膏の塗布といった局所療法が行われます。十分な改善が見られない場合、テトラサイクリン系抗生物質の全身療法がすすめられます。テトラサイクリンに対して禁忌がある又は8歳未満の幼児の場合、代替としてマクロライド系抗生物質を処方することができます。
眼性酒さは、低用量のレチノイド治療にも応答します。
ロアキュタンは経口イソトレチノインというビタミンA類似薬です。 皮脂の分泌を抑え、抗炎症効果もあり
※「ロアキュタン」は、製造元の事情により世界的な供給不足にあり、輸入総代理店より「受注中止」の連絡を頂戴するに至りました。
誠に恐れ入りますが、当クリニックでは、現在、代替品として「AKNETRENT」の処方を行っておりますので、あらかじめご了承ください。
当院では「イソトレチノイン難治性ニキビ治療内服薬」の取扱いを開始しました。
イソトレチノインは、難治性の頑固なニキビや吹き出物を根本から治す海外で長年使用されている世界標準の治療法です。
他のニキビ治療とは違いおくすりを飲み続けたり、ピーリングの様に繰り返し施工する治療法ではありません。
イソトレチノインの成分であるビタミンA誘導体が、皮脂の分泌抑制や角化を抑え、さらにアクネ菌に対する抗菌効果や抗炎症効果に優れているため、ニキビを劇的に改善する効果が期待できます。〔日本では無認可なので自費診療となります。〕
個人差はありますが、1日1回、2~6ケ月ほどの内服で効果が期待できます。
早い方では2~3か月で効果が現れます。
また6か月程度の内服を終了した後は、3~5年にわたりニキビが出来にくい状態を維持。再発率は25〜50%程度。
再発した場合は、もう1クール追加する場合もございます。
ホルモン治療薬(スピロノラクトン) | 錦糸町皮膚科内科クリニック
1982年~2000年までの間にイソトレチノイン内服治療を受けた患者で431例のうつ病、自殺/自殺企図/自殺念慮があったことを米国FDAが報告しました(文献1)。このうち実際の自殺者は37名(男性31名、女性6名)、年齢の中央値17歳で若い男性に多かったことが報告されています。米国FDAは警告を発し、1998年より添付文書に精神疾患がある場合は慎重に投与すべきと記載されるようになりました。しかし、イソトレチノイン内服治療と精神疾患との因果関係は不明な点が多く、今日まで多くの論争があります。
ニキビに対するホルモン治療の有効率は95%以上であり、イソトレチノイン治療に次いで非常に効果が高い治療です。 ..
(文献1)Gollnick HP et al. A consensus-based practical and daily guide for the treatment of acne patients. J Eur Acad Dermatol Venereol 2016;30:1480-1490.
ニキビ跡のクレーター・毛穴でお悩みの方へ「花房式ニキビ跡治療」
最近の研究では長期に内服を行うことで再発リスクを低下できる可能性が報告されており28、当院では中~高用量のイソトレチノインでニキビが改善した後に、イソトレチノインを低用量で維持する治療も行っています。
をイソトレチノインの分化誘導療法に加えた方が、イソトレチノイン単独
前院を含めると16年以上、延べ1万5000人以上の患者にイソトレチノイン治療を行っています。肌のクリニックは、皮膚科で改善しない重症ニキビ患者さんを中心に、古くから多くの症例を経験しているニキビ治療専門の皮膚科ですので、安心してご相談ください。
[PDF] 急性前骨髄球性白血病治療剤 トレチノインカプセル
イソトレチノインを内服すると、最初の1ヶ月は約3割の患者さんに、一過性にニキビの増悪が認められます。 悪化がひどい場合は、早めに用量を増やしたり、炎症を鎮めるお薬を処方いたします。
代わり得る適切な者に副作用についてよく説明した上で使用すること。[1.1 ..
また中等度以上のニキビに対してミノサイクリン(ミノマイシン)などの抗生剤内服が行われることがありますが、スピロノラクトンと抗生剤内服はほぼ同等の治療成績であることが報告されています(文献3)。ただし、抗生剤は炎症のあるニキビには有効ですが、微小面皰には無効であり、また耐性菌を生み出す可能性があるため、診療ガイドラインでも長期使用は推奨されていません。治療を止めれば再発率100%です。したがって抗生剤を不規則かつ長期内服するくらいならスピロノラクトンを長期内服する方がよほど理に適っています。最後にもう1点付け加えておくと、抗生剤はミノサイクリンよりもドキシサイクリンの方が推奨度が高く、当院でも主にドキシサイクリンを処方しています。
イソトレチノイン内服 · AGNES(アグネス)によるニキビ治療
スピロノラクトンは長期安全性が高い薬ですが、生理不順などの副作用が用量依存性に起こる場合があり、長期継続するには低用量の方が無難です。近年、スピロノラクトン少量内服とベピオを併用することで良好な結果が得られたと報告されています(文献2)。別の見方をすれば、ベピオやデュアックゲルなどで効果不十分な場合でも、スピロノラクトンを少量追加することで良好な結果が得られる可能性があります。
ミラミン・ミラミックスの代わりにブライトニル(ポリフェノール)で美白を行います。 ..
イソトレチノインは、医療先進国のアメリカで1982年にFDA(日本の厚生労働省にあたる)の認可を受けた、多くのニキビ治療実績のある飲み薬です。優れた皮脂分泌抑制作用、アクネ菌に対する抗菌作用・抗炎症作用により、症状が進行してしまった重いニキビに対して効果を発揮します。非常に効果が高い反面、副作用にも注意が必要で、内服する期間はしっかり飲み方のルールを厳守する必要があります。(専用の同意書が必要)