デュタステリドの服用を開始すると、一時的に抜け毛が増えることがあります。


ザガーロのみでもAGA治療の効果は期待できます。ただし、ザガーロは抜け毛を抑制する治療薬のため、発毛を促進するミノキシジル(内服薬・外用薬)と併用することで、より高い治療効果が期待できます。当院では、患者様の頭髪の状態や、希望される治療効果にあわせて、適した治療薬の処方をさせていただきます。


デュタステリドの重大な副作用には、以下のような症状が見られます。

ザガーロがAGA治療薬として承認される以前に、2010年から2012年にかけて世界規模の臨床試験が行われました。この第Ⅱ/Ⅲ相二重盲検比較試験(国際共同試験)は20歳から50歳の男性のAGA患者917例(日本人200例)を対象として、ザガーロ(0.02mg、0.1mg、0.5mg)、フィナステリド1mg、そしてプラセボを1日1回投与し、24週間の経過を比較するという形で行われました。
頭頂部の直径2.54cm内における非軟毛(直径30μm以上)の数の変化はザガーロ0.1mgを投与した場合、63本の増加、0.5mgを投与した場合で89.6本の増加が認められました。それに対して、フィナステリド1mgを投与した場合は56.5本の増加、プラセボは4.9本の減少となっていましたので、ザガーロはすでにAGA治療薬として承認されているフィナステリドよりも優位性が高いことがわかります。髪の太さにおいても、同じく直径2.54cm円内における非軟毛の太さの合計はザガーロ0.1mgの場合で3.9、0.5mgにおいて5.8の増加が認められています。フィナステリド1mgの場合で4の増加、プラセボは0.9の減少でしたので、髪の太さにおいてもザガーロの優位性があることがわかりました。
日本国内ではより長期間にわたる投与試験も行われています。この国内長期投与試験は20歳から50歳のAGA患者120例を対象としたものです。試験方法は他施設共同で行われ、ザガーロ0.5mgを1日1回の、52週にわたって投与し、安全性や有効性について検討されています。この試験においては、頭頂部の直径2.54cm円内における非軟毛(直径30μm以上)の数は26週時点で87.3本、52週時点で68.1本の増加が認められました。60μm以上の硬毛の数は26週時点で60.8本、52週時点で76.9本増加しています。この結果から、毛髪の増加数は52週時点では落ちてしまいますが、健康な硬毛の数はより増加することがわかりました。(参照※1※2

デュタステリド(ザガーロ)を服用すると、以下のような副作用が生じる場合があります。フィナステリドと同じような副作用ですが、発生頻度は同等、もしくはやや高い傾向にあります。

デュタステリドと併用してはいけない禁忌薬(飲み合わせの悪い薬)はありません。

デュタステリドは肝臓で代謝される治療薬であるため、肝臓にある程度の負担がかかります。そのため、もともと重度の肝機能障害を持つ方はデュタステリドが上手く代謝されず副作用が強く出る恐れがあり、服用については注意が必要です。

フィナステリドは原則として1日1回就寝前もしくは同じ時間に服用します。必要に応じて投与量を増量することもできますが、1日1mgを上限として医師の服薬指導のもとで調整が必要です。

個人差はありますが、早ければ6ヶ月で効果を実感できる可能性があります。

デュタステリドは「CYP3A4阻害薬」との併用が注意とされています。CYP3A4阻害薬として主なものにはリトナビが挙げられますが、CYP3A4によってデュタステリドの代謝が阻害され、デュタステリドの血中濃度が上昇する恐れがあるため併用しないよう注意が必要です。

なお、中には早いと3ヶ月程度で効果が出る方もいますが、デュタステリド(ザガーロ)の効果が得られたからといって服用を中断すると、再び薄毛・抜け毛が進行してしまうため注意が必要です。

デュタステリドは1日1回、なるべく決まった時間に1錠服用します。

なぜ1日1回同じ時間に服用するかというと、フィナステリドに限らずお薬には有効血中濃度という考え方があり、お薬の効果が体内で発現する血中濃度帯があります。その血中濃度を一定に保つ為に1日1回同じ時間に服用することが重要とされています。

注意点でご紹介したようにデュタステリドは女性、特に妊婦・授乳婦の方は服用できません。妊娠中の女性がデュタステリドを服用すると胎児の生殖器形成に影響を及ぼす恐れがあるとされています。またデュタステリドは経皮吸収されてしまうため、妊娠中の方などは触れることのないよう十分注意してください。そのほか、小児に対する安全性および有効性は確立されておらず、小児への投与は認められていません。


作用機序が同系統なので、デュタステリドとフィナステリドの併用はできません。

デュタステリドはあくまでAGA治療薬であり、円形脱毛症など他の脱毛症には効果がありません。もしAGA以外の脱毛症である場合はきちんと医師に相談し、正しい治療法を行うようにしてください。

これらのAGA治療薬は効果がそれぞれ異なるため併用が可能です。

デュタステリドは誰でも服用できるわけではなく、女性の方や未成年の方など一部の方は服用ができない治療薬です。以下で服用できない方について詳しく解説します。

デュタステリド(ザガーロ)を服用すると、生え際から頭頂部にかけて発毛できます。

前立腺がんを調べるためのPSA(血清前立腺特異抗原)検査を受ける予定がある場合は事前に医師に伝えるようしてください。デュタステリドを6カ月以上服用するとPSA値が半分の値まで下がることから、2倍の数値で考えなければ正しい判定ができないためです。申告漏れのないよう注意しましょう。

デュタステリドを服用する際には、次のようなことに注意しましょう。

デュタステリドはフィナステリドと同じく女性への使用が原則認められていません。妊娠されている方や授乳されている方は、お子様の健康への影響も考えられますので絶対に服用しないでください。また経皮吸収の恐れもあるため、女性の方は直接触れることも避けるようにしましょう。

そのため、年齢は問わず女性への内服薬の投与は禁忌とされています。

ザガーロは国内でも正式に承認されているAGA治療薬ですので、比較的安全に使用することが可能です。しかし、副作用の発現率は決して低いとはいえず、性機能障害をはじめとする副作用が引き起こされる可能性があります。

デュタステリド(ザガーロ)に細かな服用時間は定められていません。

デュタステリド(ザガーロ)の効果をしっかりと感じるためには、最低でも6ヶ月以上の服用が推奨されます。

ミノキシジルの内服薬について詳しくはこちらをご覧ください。関連:

デュタステリドを服用する際は、用法用量を守って服用してください。もし服用を忘れてしまったとしても、2回分同時に服用するのは避けましょう。デュタステリドの効果があらわれるまでは3カ月から6カ月程度かかるとされていますので、その間は服用を止めず継続する必要があります。

ザガーロジェネリック(デュタステリド錠)は、2020年に国内で製造開始されました。

フィナステリドの副作用は、非常に少ないともされており臨床試験において現れる症状も1%以下とされています。

ザガーロカプセル(デュタステリド)とは? ~効果や副作用について

デュタステリドは、フィナステリドに次ぐAGA治療薬です。フィナステリドよりも高い効果が期待できるといわれているため、AGAに悩んでいる方は検討してみてはいかがでしょうか。フィナステリドと同じような副作用があるので、自分の体質や状況に適しているかどうか、医師に確認することが大切です。個人輸入代行業者などを利用するのではなく、必ず病院で処方してもらいましょう。

ザガーロ(デュタステリド)とは?効果や副作用、正しい服用方法を解説

デュタステリドの処方を希望する場合は、必ず病院で相談しましょう。ここで注意したいのは、個人輸入でむやみに入手してはいけないことです。十分な品質が保たれているデュタステリドかどうか判断できないため、偽物や粗悪品を入手してしまう恐れがあります。

そのようなデュタステリドを使用すると、効果が現れなかったり、副作用が強く現れすぎたりする可能性があるでしょう。また、個人輸入代行業者を利用する場合も同様です。詐欺に巻き込まれる心配もあります。

病院であれば、正規品のデュタステリドを処方できるため、安全にAGA治療を始めることが可能です。また、持病や体質なども加味したうえでデュタステリドを処方するかどうか判断してくれるため、誤ってデュタステリドを使用して健康被害を受けることもないでしょう。

服用の方法や注意点などの指導を受けられたり、必要であればミノキシジルなどほかの薬との併用ができたりすることもメリットです。通院しながらデュタステリドを処方してもらえるため、AGAの改善状況なども確認してもらえます。

内服治療:デュタステリド(ザガーロ)を含む7種類の豊富な内服薬

AGAヘアクリニックがフィナステリドの代わりにデュタステリドをお勧めするのには2つの理由があります。ひとつはフィナステリドより効果が高いとされていること。もうひとつはフィナステリドが効かない患者様にも効果が期待できることです。患者様の中には、フィナステリドの効果が出にくい方もいらっしゃいます。フィナステリドの効果予測の指標として遺伝子検査がありますが、遺伝子検査において効果がでやすいという結果であったとしても実際には使用してみなければフィナステリドが効くかどうかはわかりません。そのため最初からデュタステリドを使用することで、フィナステリドの効果がないであろう患者様にも効果を実感していただける可能性が高まります。

内服薬ザガーロ・デュタステリド | 駅前AGAクリニック 大阪梅田院

前頭部から頭頂部にかけて薄毛・抜け毛が進行するのがAGAの特徴ですが、デュタステリド(ザガーロ)は薄毛が進行しがちなこれらの部位に効果的に作用します。

CQ2:デュタステリドの内服は有用か? 推奨度:A(男性型脱毛症),D(女性型脱毛 ..

AGAヘアクリニックではフィナステリドやデュタステリドを処方する際に「ミノキシジル」の併用をお勧めすることもあります。これらの治療薬を含め患者様の治療方針は一人ひとりのお悩みや体調に応じて最良のものを提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

デュタステリド服用中であることを伝えておきましょう。 ミノキシジル内服薬/外用薬

デュタステリドは、すべての人が使用できるわけではありません。デュタステリドを服用してはいけない人は次のとおりです。

内服型のAGA(男性型脱毛症)治療薬であるザガーロ(デュタステリド錠)の処方価格・効果・副作用・用法・ジェネリックについて解説します。

デュタステリドの副作用は、勃起不全や性欲減退、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感))、精液量の減少などです。フィナステリドにも同じような副作用がありますが、頻度は同等、もしくはやや高い発生頻度となっています。副作用は、男性機能に関わるもののため、子供を持つことを望んでいる場合は、妊娠に至ってから治療を始めるか、一時的に服用を休止するといいでしょう。

ただし、デュタステリドは継続的に服用することでAGAの治療効果が現れるため、休薬期間が長いほどにAGAが進行しやすくなります。休薬期間は、最小限に留めるように努めましょう。