ステロイド外用薬「リンデロンV(ベタメタゾン)」ストロングクラス
1件の大規模試験がすべての児の長期予後について観察するよう試みており、2歳時点で報告していた。2歳時点での神経発達障害(脳の機能に影響を与えるような病気)のリスクについては、全体としてほとんどあるいはまったく差がないことがわかった(中等度の質のエビデンス)。薬剤の選択は聴覚障害(中等度の質のエビデンス)、発達遅滞(中等度の質のエビデンス)、学習障害(中等度の質のエビデンス)などの特定の発達予後についてほとんど、あるいはまったく差を生じないかもしれない。薬剤の選択によって視力障害に差が生じるかは不明であった(低い質のエビデンス)。また、デキサメタゾンが脳性まひ(運動やバランス・姿勢の維持の機能に影響する一連の障害)のリスクを増加させるかについては、これを観察した1件の試験で発生がほとんどなかったために不明であった。この結果に対する薬剤の違いについて正確に評価するには、より多くの小児からの情報が必要である(低い質のエビデンス)。
ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル 0.05%, アンテベート ..
3件の試験で副腎皮質ステロイドの投与経路について比較していた。ある試験ではデキサメタゾンの2つの方法(内服または筋肉注射)を、別の試験ではベタメタゾンの異なる製剤を、3件めの試験ではベタメタゾンの2つの方法(異なる投与間隔)で比較していた。これらの試験は小規模でバイアスのリスクが中等度だったため、最適な投与方法の指標になるかわからなかった。
デキサメタゾンとベタメタゾンの効果は、多くの結果に対してほとんど同様であることがわかったが、早産時にどちらが最適な副腎皮質ステロイドなのかはわからなかった。これらの薬の2歳以降での影響を報告した試験は見つからなかったので、小児の健康に対する長期的な影響についてはコメントができない。
一方、デキサメタゾンやベタメタゾンは、生物学的半減期が36~72時間と ..
外用薬に含有されているステロイドホルモンは、体内で産生されるステロイドホルモンを人工的に合成して力価(効果)を強めたものです。いろいろな症状で使用しやすいように、強さ(ランク)の弱いものから強いものまで多くの製品があり、その強さは5ランクに分けられています()。最近はジェネリックのステロイド外用薬が多く登場し、たくさんの商品名がありますが、中に入っている成分名を比較すると、どのランクのステロイド外用薬かを知ることができます。
日本にはたくさんのステロイド外用薬があると言われていますが、欧米ではさらに多くのステロイド外用薬が使用されています。また、日本では5gチューブが主流ですが、欧米の外用薬は50gや100gチューブが主流です()。日本と比較して、欧米の方が外用薬の使用量が多いのは、チューブサイズの違いが影響していると考えられます。
リンデロンV(一般名:ベタメタゾン吉草酸エステル)は、抗炎症作用のあるステロイド外用剤で、炎症にともなう皮膚のかゆみや腫れ、赤みなどの症状を改善する作用があります。
「リンデロン」という名称は、Nebennierenrinde(副腎皮質)の語尾部分の「rinde」+RON(語尾調整)に由来し、ベタメタゾンの吉草酸エステル(Valerate)の「V」を付けて「リンデロンV」と命名されました。
ステロイド外用薬は強さにより5段階に分類されますが、リンデロンVの強さは上から3番目のストロングクラスです。同じ強さのステロイド外用薬としては、メサデルム(デキサメタゾンプロピオン酸エステル)、ボアラ(デキサメタゾン吉草酸エステル)、ベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)、フルコート(フルオシノロンアセトニド)などがあります。
質疑・応答検索 ; ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム, リンデロン, 0.01 ; フルオロメトロン, フルメトロン, 0.1.
メサデルム(一般名:デキサメタゾンプロピオン酸エステル)は、抗炎症作用や血管収縮作用のあるステロイド外用剤で、炎症による皮膚の赤みやかゆみ、はれなどを改善する作用があります。
は強さにより5段階に分けられますが、メサデルムの強さは上から3番目のストロングクラスです。同じ強さのステロイド外用薬としては、フルコート(フルオシノロンアセトニド)、ベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)、、などがあります。
リンデロンVは軟膏・クリーム・ローションの3つの剤型があり、疾患の種類や皮膚の状態、部位などに応じた使い分けができます。ただし、いずれの剤型も、細菌感染症・真菌感染症などによる炎症には原則として使用しません。やむを得ず使用する場合は、あらかじめ抗菌剤や抗真菌剤による治療を行うか、これらとの併用を考慮します。
ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(リンデロンDP) 0.05% ジフルプレドナート ..
顔や陰部は、体のほかの部位に比べてステロイドの吸収率が高く、効果があらわれやすい一方で副作用のリスクも高めです。リンデロンVを使用する際には、指示された期間を超えて長期間連用したり、自己判断で塗布範囲を広げたりしないようにしましょう。
リンデロンVを使用すると、薬を塗布した部分にニキビが多発することがあります。ただ、ニキビの発生をおそれて使用量を少なくすると、治療効果が十分にあらわれない可能性があります。治療部位にニキビができやすくなったと感じる場合は、自己判断で薬の使用量を加減せずご相談ください。
なお、副作用で増えたニキビは、治療が終了すれば少しずつ減ってきます。
吉草酸ベタメタゾン(0.12%) プロピオン酸ベクロメタゾン(0.025%) プロピオン酸 ..
リンデロンVをまぶたに使用すると、眼圧の亢進や緑内障をまねくおそれがあります。また、長期間にわたり広い範囲に使用すると、緑内障や後嚢白内障などがあらわれることがあります。リンデロンVの使用中に、頭痛や目のかすみ、目の痛み、まぶしさなどを感じる場合は、これらの副作用の初期症状の可能性があるため、すみやかに診察を受けてください。
ベタメタゾンジプロピオン酸エステル軟膏0.064%「テイコク」
原則として、皮膚感染をともなう湿疹・皮膚炎には使用できません。やむを得ず使用する場合は、あらかじめ適切な抗菌薬や抗真菌薬による治療を行うか、またはこれらとの併用を考慮しますので、自己判断で使用するのはやめてください。
また、リンデロンVは眼科用薬ではないため、目のなかに塗るのも避けてください。万が一目に入ってしまった場合はすぐに水で洗い流し、痛みや違和感が残る場合は眼科を受診してください。
なお、リンデロンVに限らず、外用薬は処方時に指示された部位以外には塗布しないでください。使用部位が不明な場合は、お気軽にお問い合わせください。
ベタメタゾン吉草酸エステル (ベトネベート、リンデロン-V) ..
リンデロンVは、虫刺されや虫刺され後の腫れにも適応があります。
ただ、症状や使用部位によってはリンデロンV以外の薬剤のほうが適している場合もあります。使用する前に、念のためご相談ください。
ベタメタゾン吉草酸エステル(1.2mg)、フラジオマイシン硫酸塩(3.5mg)
リンデロンVは、男性の陰部の炎症などに処方されることもあります。診断を受けて処方されたものについては、指示通りに塗布してください。
ただし、陰部はほかの部位に比べて皮膚の厚さが薄いため、ステロイドの吸収率が高くなります。また、陰部のかゆみや炎症などの原因は多岐にわたります。自己判断で使用するとかえって症状が悪化する場合もあるため、必ず指示に従って使用してください。
・ベタメタゾン吉草酸エステル(0.12%)(ベトネベート、リンデロンV) ・プロピオン酸デキサメタゾン(メサデルム)
リンデロンVは、蕁麻疹に使われることもあります。
ただし、蕁麻疹の程度や部位によっては、リンデロンV以外の薬剤のほうが適している場合もあります。また、蕁麻疹の原因がアレルギーの場合は、原因物質を特定・除去しなければ根本的な改善には至りません。
できるだけ早く受診して、症状に応じた治療を受けるようにしましょう。
ベタメタゾン2~4mg朝1回で開始し、有効なら効果を維持できる投与量まで減量する ..
ヘルペスは、ウイルス感染症の一種です。
しかし、リンデロンVおよびリンデロンVGはウイルス感染症に適応がなく、効果も期待できません。
誤って使用するとかえって症状が悪化するおそれがあるため、ヘルペスが疑われる場合は絶対に使用しないでください。
[PDF] デキサメタゾン、ベタメタゾン Dexamethasone, Betamethasone
虫刺されなどで炎症がひどい場合は、たとえ唇であってもリンデロンVが処方される可能性はあります。
しかし、唇はステロイドの吸収率が高い部位です。また、リンデロンVの強さは、5段階のうち上から3番目のストロングクラスです。医師の指示なく使うと副作用が発現することもあるため、自己判断で使用するのはおすすめできません。
デキサメタゾン及びベタメタゾンは動物用医薬品として広く使用されていますが、食品
このように、体の部位によっては100倍以上の吸収率の差があるため、副作用を防いで治療効果を高めるためには適切な使い分けが重要です。つまり、吸収率の高い部位ではランクの低いステロイドが、吸収率の低い部位ではランクの高いステロイドが使用されます。たとえば、顔は薬剤吸収率が高いため、原則として、ミディアムクラス以下のステロイド外用剤を使用します。